内容説明
国語教育界の二人の重鎮、浜本純逸・大槻和夫に、田中実・須貝千里が挑んだ座談会を巻頭に、総勢二十一名の気鋭の文学教育研究者が提案する「『これからの文学教育』のゆくえ」とは?『“新しい作品論”へ、“新しい教材論”へ』(右文書院)シリーズ、『文学の力×教材の力』(教育出版)シリーズを集大成し、パラダイムチェンジした後の、文学の価値と力を引き出した文学教育の画期的必読の書。
目次
1 文学教育はどこにあるのか(今日の「教育改革」と「読むこと」の新たな可能性;小説の“読まれ方”に対する“読み方”の提起、“語り”の問題)
2 十七人の応答(日本文学協会国語教育部会の今日;「文学教育」という問題;言語技術教育を見直しつつ、その先へ)
3 文学教育をひらく(それを言ったらおしまいだ。―価値絶対主義と文学の力;「これからの文学教育」はいかにして可能か―『白いぼうし』・『ごんぎつね』・『おにたのぼうし』の“読み方”の問題)