電撃文庫<br> 断章のグリム〈5〉赤ずきん〈上〉

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電撃文庫
断章のグリム〈5〉赤ずきん〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840239097
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

小さな森の中。小さな神社へと続く、石と根だらけの細くて狭い、暗い道。前を行く友人の律子に追いつこうと、危なっかしい歩みで必死に足を進める愛。そして彼女は、神社を目前にした石段の上、律子の頭上にかかる朽ちた赤色をした鳥居から、死体の色をした真っ白な“腕”が垂れ下がるのを目撃した…。田上颯姫の妹が住む街で起きた女子中学生の失踪事件。“泡禍”解決要請を受けた雪乃と蒼衣の二人を待ち受けていたのは、愛の幼馴染みであり、雪乃へ敵意剥き出しの非公認騎士の少年だった。『赤ずきん』の予言を受けた“泡禍”は、静かに新興住宅地の町を蝕んでいく―。鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第五幕。

著者等紹介

甲田学人[コウダガクト]
1977年、岡山生まれ。津山市出身。二松学舎大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

49
今回の題材は赤ずきん。新キャラが沢山登場しましたが勇路の独断のせいで状況が混乱していますね。周りに認められない事による不満、自分なら出来るという慢心から来る行動は自分勝手すぎて嫌いだな。笑美からも不気味さを感じるし。今回は上巻という事もあってグロさ控えめでしたが凛、愛達友人グループの歪な関係性、石詰めの死体、知沙都が雪乃に殺された理由と下巻へ向けた伏線は完了したっぽいしどんな惨劇になるのか楽しみです。2015/01/17

坂城 弥生

39
勇路は粋がってるだけでなんの覚悟もない子供なのか…2022/03/09

そのぼん

34
今回は『赤ずきん』がテーマになっていました。ひとりの少女の失踪が軸にストーリーが動きます。下巻にも期待!2013/07/11

Yobata

33
神狩屋のロッジに訪れた四野田笑美。彼女は別の町のロッジの主で「赤ずきん」の予言を受ける。彼女の町ではある少女が失踪しておりロッジで騎士を目指す馳尾勇路の幼馴染だった。その事件の目撃者も勇路の知り合いで、彼女を守る為に派遣で来た雪乃と対立することに…。今回は赤ずきん,前編。童話の中では1番ポピュラーでかつよく考えるとかなり残酷な赤ずきん。舞台は再び別の地で、別のロッジの縄張りで起こる。またしても雪乃について行くことになった蒼衣はなんか動機が雪乃が行くからっていうだけで薄い気がしてちょいストーカーぽいw?→2014/06/25

アウル

17
今回は赤ずきんがモチーフ。少しは知っていたがそれ以上に類話があるのに驚いた。童話を知っているようでまだまだ知らないことが多いので読んでいて面白い。勇路の考え方が自己中心的で危なっかしいな。最後に物語が動き出してきたな、はてさてどんな結末になるのか楽しみ。2013/05/24

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