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内容説明
実現不可能と言われていた有力部族の結集を成し遂げてしまった天才軍師シマオオカミこと、普通の高校生龍也。本人が望む望まないにかかわらず、反政府同盟軍のシンボルとなってしまった龍也は戦いの渦中にあった。政府軍とまともにぶつかれば、互いに深刻な被害が出ることは必至。それはセリカスタンを疲弊させ、泥沼の中に落とすことになりかねない。リューカ姫が暮らすこの国が、いつの間にか好きになっていた龍也は悩む。そして、思いついたのは―。戦わずして敵を倒す、周りも首を傾げる奇策で龍也は最後のミラクルを狙う!シリーズはクライマックスへ。
著者等紹介
鷹見一幸[タカミカズユキ]
埼玉県在住。警察官を経て作家という経歴の持ち主(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nas
2
面白かった。いいジュブナイル小説だったなぁ。話としてはもう終わってるようにしか見えないけどここから続くんだな。英雄の定義がなかなかいい感じでしたね2020/05/03
浮草
2
情報戦と挑発への忍耐。一件落着なのにまた横槍が。英雄は普通のことを普通にできる人って、いいね。2018/09/02
薄荷飴
2
巻を追うごとに龍也の成長が目覚しいのが素晴らしい。変に着飾らず、リューカ姫を守りたいという単純な動機で〝軍師〟を続けるものの、ストレートな気持ちだからこそ多くの人に共感を得られるだけの人物になったのではないかと思います。紛争の耐えない国の人と日本人とのカルチャーギャップや差別の話などラノベらしからぬ要素も物語に彩りを加えており、それこそ作者の言葉を借りるなら現実にあってもおかしくない物語となっていると思います。とくに龍也とサゴンのやりとりが印象的でした。2013/01/08
Humbaba
1
今まで有効だった戦略も、状況が変われば無意味なものへと変わってしまう。しかし、その効力がわかっている相手に対してそれをやめろと説得しても、すぐに承知してくれるわけではない。そのような状況に陥った時に力になるものは自分が心の底から信じている言葉だけである。2016/02/19
ましゅ
1
この小説を読んで一番印象に残ったのはリネト衆だった。最初からついてきてくれて決して表舞台には立たず、裏でしっかりと主人公たちを支えてくれる彼らが成功した一番の理由だと思う。だからこそネコマルとあの人との番外編が読みたかった~(笑)。最後に、私事だけどこれを500冊目のメモリアル記念にしてよかった。こういう小説があるから読書は止められない。2011/01/22