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内容説明
小谷を引き取ると宣言した小谷の姉、章子。章子の宣言を受け入れ、章子と最後の夏を過ごすことを選んだ小谷。そして…小谷と過ごした北四尾を出て行く準備をしはじめた名門。北四尾での最後の夜、名門は小谷との出会いを語り出す。それはもう帰ってはこない、失われてしまった穏やかな時間。ささやかで、優しくて、苦しくて、それでも愛しかった時間―。最後の夏を迎えた強化兵たちは、そして小谷と名門の想いの行方は…?シリーズ完結編。
著者等紹介
住本優[スミモトユウ]
1985年3月21日生まれ。関西在住。デビュー作『最後の夏』
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
4
発売当初に初読。2005/04/25
そうじろう
4
教師と生徒の恋愛物語なんだけど、学園ものの要素も多い。個人的には、名門と小谷の関係だけでなく、もう少しクラスメイト達の話も掘り下げて欲しかったなと残念に思う。ただ、これはかなりの隠れた名作だと思います。話としては、「風立ちぬ」だね2013/10/30
higurashi
4
せ、切ねえええ…………これは切ないぞ。そしていいラストでした。小谷や太一たちの死後、桂木と名門が交わした会話がもう。そしてタイトルの意味がもう。設定と多少のご都合主義に目を瞑れば紛れもない傑作でした。2011/03/25
ソラ
3
【読メ登録以前読了作品】2006/09/17
陸抗
3
小谷と名門の不器用な恋の行方は、2人の努力によって結ばれたと思いたい。大切な人の側に居たい。大切な人の命を救いたい。願いはどれも切実なのに、傷つけあう展開になってしまうのが、切なかった。遺伝子強化兵の残りの一年から物語が始まったので、最期まで書かれなかったけれど。自分の子供が兵器にされると言われて、抵抗した親は居なかったのかな。戦時中だから、逆らうことすらしなかったのかな。2015/06/11