電撃文庫
トリックスターズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 440p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784840230643
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

その魔術師は、にぃと笑って言った。ゲームねぇ、なかなか面白そうじゃないか―。ゲームと称する、その予告は大胆にして唐突なものだった。『我は、今この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する』と。不可解な予告がはたして真実となったとき、舞台となる城翠大学は混乱の渦へと落下していく。加速する猜疑、恐怖、狂乱。だが、美しき女魔術師は、巧妙なる欺計を鮮やかにそして皮肉げに解き明かす。そしてゲームは誰もが予期せぬ結末へ。これは推理小説を模った魔術師の物語―トリックスターズ登場。

著者等紹介

久住四季[クズミシキ]
1982年4月1日、島根県生まれ。某国立大学文学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

johnta_rou

11
話題のシリーズ読み始めます!城翠大学魔学部に入学した天乃原周。ひょんな縁から佐杏ゼミ所属となり、魔学部をめぐる殺人ゲーム『魔学部怪放送事件』『魔学部屋上密室事件』『魔学部生殺害事件』の重要人物になっていく。推理したけど的外れもいいとこだったなぁ…(余談参照);魔術と魔術ではないものの違いが難しかった。名探偵vs犯罪王の対決はこれからも続く。クロウリー3世と7人目を足したら魔術師は世界に8人いるよね?2016/06/14

調布ヶ丘ダンスダンスレボリューション

11
城翠大学魔学部で起こる殺人予告の怪放送。そして殺人未遂事件。魔術が存在する世界を舞台としたミステリであり、終盤の畳み掛けるようなサプライズの応酬と伏線の回収は楽しめた。ただ魔術でできることとできないことの境界が若干不明瞭なところは残念に感じたかな。あと七つのトリックという趣向はむしろ釈然としないものがあり、正直功を奏しているとは言い難いような印象。ラノベ特有の文章表現が読んでいて恥ずかしくなるような部分もなくもなかったり…とまあ悪い部分が少し目についてしまうとこもあるけど、割と楽しんで読めた一冊。2015/11/11

うい

10
私立城翠大学魔学部で起きた、殺人ゲーム。いきなり目の前に現れる『魔術師からの挑戦状』。6つの講義に隠された7つのトリック。…やられた。やられっぱなしでした。犯人はお前だ!と指摘された人物に呆然。さらにそこからぐるぐると回りだす展開に口あんぐり。殺さずに顔だけを切り刻んだ密室殺人未遂のトリックにも…。そして最後に明かされる7つ目のトリック。突然伏線の説明を始めた先生がシュールでシュールで。驚かされっぱなしの怒濤の終盤で、ファンタジーミステリとして非常に楽しめました。2014/03/21

ヴィオラ

8
面白かった。ミステリーとしてフェアかアンフェアかと言われたら、ギリセーフかなぁ…な感じだけどw、とりあえず素直に驚いたし楽しめました。ライトノベルだと、読む前のハードルを無意識に低くしちゃってるところもありますがw 「魔術」と「ミステリー」という組み合わせで作品を書こうという、その意気込みだけで個人的には評価が上がります。作者が同郷だから若干その分も評価プラスでw2017/11/12

白義

7
青春ファンタジーを土台にした本格ミステリー。魔術あるよと言ってもその魔術に出来ること出来ないことが明示され、かえって合理性を重んじるミステリーとしての完成度を高めている。西尾維新フォロワーな文体だがくどさはあまりなく、読了するとあまり事件に関係しない最後のトリックまで全体的に人を食った、トリックスターズというタイトルに恥じない遊び心に満ちた傑作と確信できる。完全に油断してかかったので全て綺麗に騙されて気持ちがいいくらいだ。続編が作りにくそうな設定なんだが、これもまた伏線なのだろう2013/04/18

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