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内容説明
リリアは、幼なじみであるトレイズと夏休みを利用して旅に出る。たまたま乗った遊覧水上飛行で、二人は湖に不時着している飛行機を発見し、助けるために近づく。しかし、相手のパイロットから発砲されてリリア達が乗っている飛行機のパイロットが死んでしまう。理由もわからないまま二人は数機の飛行機に追われることとなる。彼らが知らずに巻き込まれた事件とは―!?リリアとトレイズに忍び寄る影の正体は―!?時雨沢恵一&黒星紅白が贈る書き下ろし長編。“そして二人は旅行に行った”完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
31
空戦と種明かしがメインの下巻。トレイズはせっかくかっこいいところを見せれたのにヘタれるとか報われない可哀そうな主人公だな笑 今回の事件を通じて一歩前進した二人の関係が良かった。 アリソンとトラヴァスもそれぞれ尋常じゃない成長を遂げていたけど大事なところは変わってない この2人の会話はシリアスな場面でも和ませてくれるから不思議。 そして遺書、大事な人へ自分が死んだ後に思いを伝えるという事は切ないな メグの部分は読み直して初めて気づいたかもしれない笑2013/06/03
Yobata
25
トレイズとラーチカを訪れていたリリアは遊覧飛行中、謎の戦闘機の襲撃に巻き込まれる。脱出に成功し途中出会った導師の導きで子供達のチャリティ飛行機に同乗しラーチカへ戻ろうとするも先日の戦闘機が再び強襲してきて…。ラーチカ編後編。かつて観光都市として栄えたラーチカを巡った陰謀の数々はラーチカ再興のための子供達の犠牲を厭わない自作自演の事故を演出するためのものだった。人道性を置けば、トレイズが感じた通りラーチカ再興の手段としてはかなり有効な一手であると自分も感じたけれど、やっぱ一番に問題に上がるのは犠牲が出る→2014/01/03
まりも
20
再読。本編よりもサイドストーリーの「遺書」が素晴らしいな。リリアにとってヴィルの死は当たり前だけどアリソンがヴィルよりも先に死んでしまう未来は考えた事もない彼女にとって、いつまでもヴィルのことを愛しているというアリソンの想いを遺書でしか知る事が出来ないのは悲しいですね。読者側はヴィルの死が仮初のものと知っているだけに余計に切ない。本編の方では空中戦では良い所を見せたのに最後の最後でヘタレるトレイズに何か和みました。ヘタレたおかげでリリアとの関係が進むのは彼ららしいな笑2015/01/04
あなほりふくろう
15
アリソンと大佐の出番っていうか大活躍!?が思ったより多くて嬉しい。そして最後をビシッと決めきれないトレイズに苦笑。がっつり巻き込まれた揚句に二人で解決を図る展開にはならないあたりが、「アリソン」とは違うのか。大人たちが彼らの成長をきちんと見守っている。危機には駆けつけ、開示すべきところは開示し、伏せるべきところは伏せる、そんな印象を持った。2013/06/07
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
15
快適な旅になるはずが、いつの間にかキナ臭い騒動に巻き込まれ・・。シリーズ第2弾「そして二人は旅行に行った」完結編。サイドストーリー「遺書」と「メグとリリア」も収録。アリソンカッコいいです!空中戦はドキドキしました。そして今回はきちんとトレイズの見せ場があったのも嬉しい。「遺書」のアリソンのヴィルに対する想いがもう可愛くて可愛くて!この話の後にアリソンシリーズに続くのかと思うと、アリソンシリーズを再読したくなりました。★★★★2011/08/02