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内容説明
もしも、世界が滅びてしまったら?もしも、家族と信じていた人々がそうでなかったら?もしも、自分が世界で最後の人間だったら―?その少女は、五人の家族と老犬トッピーと一緒に“箱庭”で暮らしていました。家族みんなの笑顔とやさしさに囲まれ、とても幸せな日々を過ごしています。―しかし、その幸せは偽りでした。世界はとっくの昔に滅んでいて、家族だと思っていた五人はすでに死んでいて、トッピーだけが唯一生きていて…。少女は『世界でたったひとりの人間』でした。第11回電撃小説大賞受賞。
著者等紹介
七飯宏隆[ナナエヒロタカ]
1973年、千葉県生まれ。第11回電撃小説大賞大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋庭誠
7
もしも、自分がこの立場だったらって思うとね・・・。てっきり、「ルカ」って表紙の女の子の名前と思ったけど違うのね(笑)。応募当時のタイトルが気になる…。2012/06/05
カシヤ
4
箱庭の中の日常。ギミックが丁寧に配置されているデビュー作らしい作品。全体的によくまとまっていますね。それと、表現パターンが豊富。ただ、重たい設定の割に、あっさりとした展開で一気に進んでいくのが引っかかったような。もう一つ何か重たい話を入れてくれたら、読後感はまた違ったものになったかも。2013/10/25
王蠱
4
読んだのは随分前だが思い出したので登録。最後の部分でかなり泣きそうになった記憶が・・・2012/06/04
5
3
久々に読み返しても、アウトロの切なさが褪せない。この余韻に痺れてしまった人もきっと多数いただろう。過不足なく終われた、その一点においてあまりにも稀有な物語。2013/06/03
ばるさん
3
話の流れとしてはよくあるキャラクターと無難な展開ではあるけれど、冒頭部の吸引力と語り手の変貌は面白い。そして何より描写がいい。シンプルながら胸に残る言い回しが随所にあって、今まで読んだラノベの中では頭ひとつ抜けている印象。予想以上に良かったです。2012/08/13