電撃文庫<br> ジンクス・ショップへようこそ―ブギーポップ・スタッカート

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電撃文庫
ジンクス・ショップへようこそ―ブギーポップ・スタッカート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784840222938
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ジンクスを売る店“ジンクス・ショップ”。その奇妙な店が触媒となり、4つの異なる可能性が集う。

“ギミー・シェルター”。穏やかに生きていくことが目的の彼女は、自分の安全な場所を守る為だけにその能力を使ってきた。
“ホワイト・ライオット”。無慈悲な殺人鬼である彼は、ただ人殺しの為だけにその能力を使ってきた。
“シェイム・フェイス”。彼は全くの善人では無かったが、ある人の害になるものを排除する為だけにその能力を使ってきた。
“スイッチ・スタンス”。神にもなれると自惚れていた彼女は、自分が思うがままに生きる為だけにその能力を使ってきた。

そしてジンクスを売る男、そいつは喩えるならばまるで全世界の支配者ようで……。
運命を操ろうとする者と、それを眺める者と、それを断ち切る者たちが奏でる断音符だらけの耳障りな交響曲。
その最終楽章に死神の口笛が響く時、運命は意外な人物をも巻き込んでいく――。

内容説明

君にはツキがあるかい、それとも万事うまくいかない感じかな?変なジンクスがつきまとい、何をしていいか分からないって経験はないかな?だが逆に、ジンクスを自由に身につけることができるとしたら、その人間は運命を我がものにできるということになるのかも知れない。君は運命を手に入れたら何をするだろうか…街の奇妙な店が売るものは、人に楽しみと不安を等価値に与え、何処とも知れぬ場所に導くだろう。だが、その先に待っているのは口笛を吹く死神で―運命を操ろうとする者たちと、それを眺める者と、それを断ち切る者たちが奏でる断音符だらけの耳障りな交響曲が悪夢と未来を同時に歌う―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

40
再読。統和機構の頂点に立つ(?)オキシジェンの能力が運命の糸を読み解く力というのが面白い。破壊的ではなく、組織の維持を眼目としているようで。だから後継者候補四人のうち、三人までが(破壊的な使い方が出来る)保守的な能力者。ギミーシェルターの残忍さ、スイッチスタンスのえげつなさ。それに比べて老執事さんの健気さ・・・。でも選ばれたのは、健やかな強さと前向きな意志の力強さを兼ね備えた女子高生だった・・・のには驚き。確かに彼女なら劣化した機構を建て直せるかもね。協力者に恵まれたなら。2018/10/28

神太郎

13
最初からクライマックスな始まり方。なかなかに珍しい始まり方。テーマはジンクスについて。そして、まさかの統和機構のトップといっても「空気」のような感じの威厳など全くない「柊」=オキシジェンが登場。そして、統和機構のトップになるべき候補者の一人として「末真」が選ばれるとは…。一時期、公式海賊本であった「俺たちの戦いはこれからだ…」で出ていた悪役末真が本当だったなんて(悪役になるかはわからんけど)。運命が大きく動き始めた感じ。新たなるシーズンへ突入したような感覚ですらある。2012/12/26

読書好きのハシビロコウ

12
この巻は暫定で一番好きかもしれない。今までは特殊能力を持つ者は、ブギーポップに処理されるオチが大体ついていたが、今回は複数の能力者の読み合いという感じでハラハラした。その能力も「洗脳」というカテゴライズができる点で全員似ているのもワクワクするし、能力者の一人はブギーポップと共闘するのもまたいい。何より一番気に入ったのは、合成人間「オキシジェン」と「カレイドスコープ」。普段は敵として描かれる合成人間だからこそ今回は特にカッコいい!統和機構の力関係も垣間見えたりといろいろとワクワクしました。2020/02/04

新島

11
久々に読むブギーポップシリーズ。影響力の強い作品なので、ある程度の距離を置いて読まないと日常にまで感化されてしまうのですけど、今作はあまり何かを説くことが少なかったために助かりました。ただ、久々なのに読み始めると一瞬で世界観に囚われてしまったのでちょっと恐ろしいです。それにしても、ブギーポップの無敵さにはもう苦笑い。自分のジンクスは「発言しようとした時、少しでも不安を感じたら口を開かないこと」ですかね。強引に言ってしまうと大抵後悔することが起こっているのですっかり信じちゃっています汗。2016/01/10

シュエパイ

8
2003年・・・恐らくは、私がまだ大学生で、体も悪くなくて、暢気なおデブさんなだけでいられたころ。あの頃の私は、この物語をどんな風に読んでいたんだろう?自分に自信を持った能力者たちが、ブギーポップに関わったばかりに自滅していくばかりの話として、能力バトルにばかり目を輝かせていた気がするなぁ。そして、誰も彼もがいなくなることが寂しくてページをとじた気がするなぁ。今にして改めて読み返せば、これは、寧ろあまり表に出てこなかったアクシズが、珍しく動く様子が見える話だったんだなぁ。。。2016/02/07

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