電撃文庫
バッカーノ!―The Rolling Bootlegs

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840222785
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

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出版社内容情報

二百年前に生まれた“不死の酒”を巡って様々な人間達が繰り広げる“バッカーノ”(イタリア語。酒によるバカ騒ぎの意)を描いた物語。

1930年NY。その裏社会に生きる人々――裏組織“カモッラ”のフィーロとマイザー、泥棒カップル、警部補、マフィアの三兄弟、錬金術師のセラードと助手のエリス――は互いに関りのない生活を続けていた。だがセラードが“不死の酒”を蘇らせた事により、彼らの運命は複雑に交錯していく。
全く予測がつかない動きでニューヨーク中を転々とする“不死の酒”。
そして、複雑に絡み合った人間関係の螺旋が収束する時、物語は意外な結末を迎える事になるのだが――。
第9回 電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作品ついに登場!

内容説明

禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだった。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ましく思っていた。そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。このマンハッタンに“不死の酒”が蘇るまでは―。第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。

著者等紹介

成田良悟[ナリタリョウゴ]
1980年生まれ。現在は埼玉在住。第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

238
おもしろかった! 禁酒時代のニューヨークを舞台に、錬金術師が生み出した不老不死の酒をめぐって人々がバッカーノ(バカ騒ぎ)する物語。登場人物がやたら多いし、視点もコロコロ変わるからちょっと誰が誰だかわからなくなることもあるけど、読みやすい文章とテンポの良いストーリー展開、くどすぎずちょうどいい説明などなど、エンターテイメント小説としての完成度は高い。プロローグとエピローグ、それに口絵部分など、細かいところまでこだわっていてよい。2018/07/14

海猫

99
勢いで読ませるが勢いに走りすぎな印象。後で書かれたデュラララ!!シリーズを読んでるせいかどうしても稚拙さを感じてしまう。群像劇にしては各キャラの人物像型や心理が薄いし描写も弱い。この内容ではもっとページ数がいるのではないか?ギャグやユーモアが滑り気味なのもちょっと困惑する。10年ほど前のデビュー作なので仕方ないといえば仕方ないが。続刊ではより洗練されるのを期待してシリーズを読んでいきたい。2013/12/09

とら

61
題名から何も内容が想像できず、前知識無しで初読したが、此れは良い。話の構成が、まず主となる話の未来から始まって、主となる話、そしてまた未来に戻ると言う物であり、それも面白いと思う。色んなグループが色んな形で「不死の酒」に関わって、物語の運命の歯車が回っていく様も読んでいて心地良い。読んだ後味は、心が温かくなった。次巻以降どうなるのか楽しみ。2011/05/08

まりも

53
マフィアの跋扈する禁酒法時代のアメリカを舞台にしたドタバタ群像劇の1冊目。飲めば不老不死になれる酒を巡る話。すごく賑やかで面白い。個性豊かなキャラたちが好き勝手に物語の中を駆け回る姿は読んでいてとても楽しく、最初から最後までワクワクさせて貰いました。これがデビュー作とか成田さんはホンマすごい作家さんやで。成田流ドタバタ群像劇の醍醐味を思う存分味わう事が出来る、とても素晴らしい作品ですな。爆発力が最高すぎる。勿論次巻も読みます。他のシリーズも近々読まないと。2016/06/20

645

52
不死の酒を巡って繰り広げられる“バッカーノ(バカ騒ぎ)”。とても20日で書き上げた処女作とは思えない出来栄え。成田良悟の作風である群像劇は一作目から健在。数多くのキャラが自由奔放に動き廻っている。キャラの掘り下げは浅い面があるが、不死の酒に関わってしまった者の人間模様は面白く、別々であった場面が交錯する瞬間は読んでいて気持ち良い。“不死”というテーマ上、描かれる時代・場所は様々で池袋限定の『デュラララ』とは対照的。舞台は個人的にこちらの方が好みかな。群像劇は巻を重ねてこそ面白みが増す。続きを早く読みたい!2014/01/17

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