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出版社内容情報
「コックリさん」――この儀式は心霊学的には霊魂との交信手段であり、自動書記などの延長線上にある一方、科学的には無意識の筋肉運動がもたらす現象だとして、一応の決着がつけられている。
そして今、聖創学院大付属高校で1人の少女が自殺した。死んだ彼女の名は雪村月子。彼女は死ぬ前日、“そうじさま”と呼ばれる<儀式>を行っていた。こっくりさんと同じやり方で行うその<儀式>は、学校に棲んでいるという小さな男の子の霊を呼び出すものだった。
やがて、その儀式に参加していた近藤武巳の周囲にも異変が起こり始め……!!
超人気現代ファンタジーの第5弾、待望の登場!
内容説明
聖創学院大付属高校で一人の少女が自殺した。死んだ彼女の名は雪村月子。彼女は死ぬ前日、“そうじさま”と呼ばれる“儀式”を行っていた。こっくりさんと同じやり方で行うその“儀式”は、学校に棲んでいるという小さな男の子の霊を呼び出すもので、やがて、その“儀式”に誘われて参加していた近藤武巳の周囲にも異変が起こり始めた…!超人気現代ファンタジー第5弾。
著者等紹介
甲田学人[コウダガクト]
1977年岡山生まれ。二松学舎大学卒。Missingシリーズでデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
50
目隠しをした一人を取り囲んで行う、コックリさんの変種「そうじさま」を行った武巳達だったが、様々な怪奇現象が彼らを襲い、五十音等を書いた紙に示されていた言葉は……『み、ん、な、つ、れ、て、く』。そうじさまを主催した女生徒が何故か目隠しをして飛び降り自殺を行ってから、参加者達を襲うそうじさまの怪異が恐ろしく、身の毛がよだつ。建物全ての窓を真っ赤なクレヨンで塗り潰されるのは恐ろしすぎ。コックリさんは霊を呼び出すというより、霊を作り出す儀式であるという空目の説が興味深い。しばらくクレヨンとベッドの下は見られない。2016/12/09
坂城 弥生
40
こっくりさんの亜系そうじさま。それは空目の弟と関係があるのか…?2022/02/05
まりお
40
今回はやられた、負けた、といった方がいいかな。直接事件に関わった近藤は、これからも感染し続けて。他の仲間も最後まで異界にたどり着けず。今までが順調だったのだろう。2017/12/29
ガーガー
40
今回はコックリさんがらみの事件。読んでいて『呪怨』みたいだな、と思い始めたら見事にリンクして余計怖かった…。あと描写がリアルすぎる…。武巳は稜子の事を思ってギクシャク。早く普通に話せる日が来ますように…!2016/02/28
眠る山猫屋
30
この作詞家さんは、本当に雰囲気を醸し出すのが巧い。コックリさんまがいの儀式から始まる侵食。残酷な描写の数々、次第に近づく怪異、扉ひとつ向こう側にはおぞましき影が待っている。ミスリードも巧み。そして黒幕は・・・。邪気の無い魔女とベッドの下に隠れているグニャグニャの○○○○がおっかなかった・・・。2017/08/01