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内容説明
色を失った世界。純白の世界。すべてが一色に塗りつぶされた世界―いつもの通学路を歩んでいたはずの少年・彩が突然飛ばされたのは、そんな非日常的な世界だった。そこで彼は、二人の少女が戦いを繰り広げている光景を目にする。一人は電撃を操る見たことのない金髪の少女(巨乳)。もう一人は影を操る高校の先輩・魅影〓(み)黒(貧乳)。そして現実世界に戻った彩の前に、金髪の少女が転校生として現れた。彼女は自らを、願いを叶えるために戦うゲーム『オーバーイメージ』の参加者だと名乗り、彩に仲間になるよう求めてきて―。「要は二択、アンタはアタシの敵?それとも無害な小市民?」新人賞受賞の若き新鋭が贈るプログレッシブ学園バトルアクション。
著者等紹介
遊佐真弘[ユサマヒロ]
第七回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞。1994年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1_k
10
展開が遅くて中だるみ感のある作品は珍しくないが、本作品は逆に説明が足りなすぎの状態で話ばかりが先に進んでいく。そのため、主人公の動機や背景設定、人間関係もよくわからないままに、テンプレから一歩もはみ出ない流れが続いて飽きてくる。ようやく設定が分かり始めても、妙に説明不足であれ? もしかして別シリーズの続編? と心配になるがそうではないらしい。ありがちなバトル物ではあるものの、まあシステムには独自の工夫が感じられるので駄作とは言わないが、普通。変則的な構成にせず過去編をしっかり書いたほうが良かったのでは?2012/06/21
humbert_2
9
厨二病というからにはこれくらいやらないと!ってくらいに徹底的に厨二病。ある意味すごいとは思う。戦略を練るまでもなく敵を圧倒出来る力を持った上で理想論を語る主人公。お風呂場で裸な金髪ヒロインはなぜかあっという間に好感度がマックス振り切れ、昔フラグを立てた美少女がサラッと戻ってきて同居を開始。漢字四文字にカタカナのフリガナが飛び交いラスボスは幼なじみ、で改心してハーレム入り。主人公が強すぎて話の展開が難しいと思うんだけど、どうなるかな。2012/04/03
Makos
8
主人公つえーって感じで典型的な異能厨二バトル+ラブコメって感じの作品。ややシナリオ周りが強引な気もするけど、癖のない文章で文量も少なめだから文字通り“ライトノベル”としてはいいと思う。続巻出た(出る?)ようなんでたぶん買おう。2012/05/11
ワルド
8
『―君が出来ると心の底から思えば、全ての幻想は現実として像を結ぶ』その幻想をぶち(略)。それぞれの「色」をベースに能力を発現する厨二異能バトルもの。使い古されすぎて最近減ってきたけど、うまく料理すれば決して飽きられないジャンル。作者がまだ高校生らしく、展開や描写がとても素直。キャラクターもなかなか魅力的。しかしどうにも単巻ものとしては歯切れの悪い終わり方をしているので、もし続くなら読者の度肝を抜くくらいの展開は欲しい。作者の「色」が是非みたいね。2012/01/17
ころん
7
作者さんは高校生ということで、文章が素直で読みやすかった。キャラクターも、良くも悪くもテンプレな設定で受け入れやすいし。でも、彩はただの甘い考えの持ち主のままで終わってほしくないなぁ。色を使ってバトルっていうのも面白い。洋色が使われていることもあって、聞き慣れない色が出てくると想像しにくいのが難点だけど。あと、調整者とのバトルのインパクトが薄かったのも残念。いくつかあったバトルシーンの中でも一番地味だったような気がします。改稿にあたって削られたキャラもたくさんいるみたいなので、これからが楽しみです。2012/01/16