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内容説明
クリスが大公を倒し女王の婚儀を止めた激戦から、半月。ミネルヴァの妹にして聖王国の託宣女王であるシルヴィアの元に、麗しき少年ジュリオが守護騎士としてやってくる。だれひとり信頼できる者もなく王宮で孤立していたシルヴィアの心を、ジュリオのまっすぐな言葉が少しずつ溶かしていく。一方、ザカリアの公女フランチェスカは、大教会の奪回のため、自らが率いる銀卵騎士団わずか千人のみでの出陣を決断する。しかし戦いのさなか、新月を待たずに再びクリスの烙印が牙を剥き―。荒れ狂う運命に立ち向かう、少年と少女の王道ファンタジー、第二弾。
著者等紹介
杉井光[スギイヒカル]
1978年東京生まれ。『火目の巫女』で第12回電撃大賞“銀賞”を受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
託宣に悩む女王シルヴィアに仕え、徐々に信頼を得るようになった守護騎士ジュリオが、シルヴィアを守るためクリス殺害に向かうお話。大教会奪回にフランチェスカがオルガンを用いた奇策を使ったのは何か作者らしいなと思いましたが、ミネルヴァやクリスと出会って、自分がどうするべきだったのか再考するきっかけを得たジュリオが、王宮で孤立するシルヴィアを助ける存在になって欲しいですね。今後存在感を増しそうな感。クリスはその出自がいろいろ明らかになって、それぞれが背負う過酷な運命にどう立ち向かうのか、次巻に期待したいと思います。2014/06/17
晦夢
6
クリスの出自が明らかに。ミネルヴァとは相変わらずイチャイチャしている。シルヴィアの元には騎士ジュリオが。クリスの力がどんどん暴走気味。2013/12/20
東西
6
主人公の出生の秘密がわかるの早っ 今回もまた無茶な作戦を敢行して、見事完遂 ただ、今回もまた主人公の力が暴走したから、それをどう止めていくのかがこれからの見所なのかな まずは最後で明らかになる絶望的な状況をどうひっくり返すのか シルヴィアとジュリオ 王国中枢の対立 などなどどうなるのかも楽しみ2012/05/12
井猴
6
やはりクリスでは男の娘分が足りないと思ったのか、美少年ジュリオ登場でテコ入れです。そして女王様は姉妹揃って男の娘に弱かった模様。シルヴィアとジュリオは若い女王と騎士というロマンスの王道ですね。音楽を戦術に組み込む辺りはさすが杉井光って感じです。2009/11/04
刻猫
5
宿命の厳しさが更に増している。ただ、ストーリーは重いのに、クリスとミネルヴァはイチャイチャ(?)していて、二人の雰囲気は甘い。世界観とかは、大分掴めてきた。登場人物の思惑なんかも、出揃ってきた感じ。引きも、先が気になる。2012/06/08