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内容説明
「…ただ、生命の尽きる場所」。ある冬の日に阿東優が入院した「7F」は、そういう場所だった。そのことを彼に告げたのは、長い黒髪を持つ同じ入院患者の美少女。名前はセツミ、血液型O…手首の白い腕輪に書かれていたのは、ただそれだけ。他にわかることといえば、いつも不嫌機そうな顔をしているということと、優より年上なのに、まるで子供のような外見だということぐらい。最期の時を迎えるのは、自宅か7Fか。いずれの選択肢をも拒み、ふたりは優の父親の車を奪って走り出す。行き先も、未来さえも持たないままに―。人気ゲームクリエイター片岡ともが綴る感動のストーリー、待望の小説化。
著者等紹介
片岡とも[カタオカトモ]
大阪府出身。ゲームディレクター・シナリオライターをはじめ各方面で活躍中のクリエイター。『ナルキッソス』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
8
「…ただ、生命の尽きる場所」。ある冬の日に阿東優が入院した「7F」は、そういう場所だった。そのことを彼に告げたのは、長い黒髪を持つ同じ入院患者の美少女。名前はセツミ、血液型O…手首の白い腕輪に書かれていたのは、ただそれだけ。他にわかることといえば、いつも不嫌機そうな顔をしているということと、優より年上なのに、まるで子供のような外見だということぐらい。最期の時を迎えるのは、自宅か7Fか。いずれの選択肢をも拒み、ふたりは優の父親の車を奪って走り出す。行き先も、未来さえも持たないままに―。2011/11/13
椎名
7
ゲームプレイ済み。とはいえプレイしたのははるか昔なので、本当に久しぶりにこの空気感に触れた。ホスピスに入った患者にだけ、口頭で伝えられ続けているルール。終わりを待つだけだった二人が、車を盗み、海を目指して走り出す。どの時代、どの世代でもぐっとくる王道な展開だが、ラストで一人だけを送り出すのがなんとも言えない読後感を作り出している。眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと。2023/04/19
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
7
原作ゲームは未見。結末に関しては・・・生半可な気持ちでははっきりした評価を下せない、難しい作品ですね。
†ソエル†鳴らせ Hi-Fiな想いと 次元を超え胸打つメロディー
5
(´;ω;`)ブワッ2013/10/13
アウル
5
原作未プレイ。死生観が話のテーマで重いな。すべてを諦めていたセツミを主人公は多少なりとも精神的には救えたんだろう。色々考えさせられる内容でした。2013/07/23