内容説明
フロリダの自宅へ愛機を飛ばしていたフォーブスは、悲鳴とともに1本の無線を受け取った。それは、操縦中に意識を失ったパイロツトのそばで動転する老婦人マリアからのSOSだった。フォーブスは、操縦経験のない彼女を無線で誘導し、着陸に成功させる。翌日、新聞でマリアの記事を目にしたフォーブスは、「空の上でその人が私に催眠術を掛けたんだと思います」という彼女の言葉をきっかけに、30年前に経験した不思議な出来事を思い出す。そして、催眠術師を名のる謎めいた女性との出会いから新たな体験に導かれていった―。
著者等紹介
バック,リチャード[バック,リチャード] [Bach,Richard]
1936年、アメリカのイリノイ州に生まれる。空軍パイロット、郵便飛行士、エアショーや遊覧飛行をしながらの地方巡業を経て作家になる。代表作として、ヒッピーのバイブル的小説となった『かもめのジョナサン』などがある。2012年、自家用飛行機を操縦中に墜落して瀕死の重傷を負ったが、一命を取りとめ、現在はリハビリに励んでいる
天野惠梨香[アマノエリカ]
1970年滋賀県生まれ、福井県出身。米国シエラカレッジ卒業。出版翻訳業の傍ら、セラピスト、技術翻訳業
和田穹男[ワダタカオ]
1940年神戸に生まれる。早稲田大学中退、東京外国語大学フランス語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1039kuri
14
心地よく読み進めたけれど「ハイヤーセルフ」が出てきたあたりで眠くなってしまった。序盤とラストはすごく好きだ。「カモメのジョナサン」を読んだことがないので、ぜひ今度はそちらを読みたい。2016/03/04
ちょろんこ*勉強のため休止中
13
ストーリー性はあまりなく、どちらかといえば精神論が書かれた本。冒頭で主人公が老婦人マリアを助けるシーンが印象的でグイグイ引き込まれました。最近「引き寄せの法則」に興味があるので(今さらですが)、その部分が特に興味深かったです。飛行機を操縦する自由で緊張する感じ、人生に対して大らかな目線が伝わってきて読後清々しく爽やかな気分でした。「暗示」についての作者の持論も面白かったです。2013/10/20
寧々子
9
催眠術とは暗示が受け入れられた状態のこと。 暗示から肯定へ、そして確信へ。 突飛なことをサラリと会話に混ぜて話すディーの言葉と、30年前の催眠術に掛けられた体験によって、フォーブスは急速に覚醒していくから追いつけない! やっぱり自ら体験しないと気づけないんだなぁと、フォーブスが次から次へと実感する様子を読みながら思いました。 「引き寄せの法則」「量子力学」「ハイヤーセルフ」まで登場させ、著者流の解釈をフォーブスによって語らせていくので、物語の形を取りながらもかなり直接的だなぁと思いました。 2015/10/14
しょう
9
単に飛行機についてのお話かと思いきや、そこへ催眠術が絡み、スピリチュアルな内容に纏まっている。催眠や暗示から、世界の心理やあり方について論じており、内容が内容なだけに理解は難しいものだったが、「リチャード・バック」の考えを知る事が出来ただけでも幸甚だ。2015/01/22
yooou
9
☆☆☆☆★ こんなリチャード・バックを待っていました。クリエイティブな自己催眠とはとてもポジティブですてきな考え方だと思いました。2013/11/23