内容説明
男はストーカーと化し、女は太股をあらわにする。六月の雨が世界を濡らし、欲望の蛇が青い都市に放たれる。映画界の異才が書き下ろした究極の愛の物語。世界の塚本、初の書き下ろし小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹園和明
36
2002年黒沢あすか主演で映画化。心理カウンセラーとして保健福祉センターで働く辰巳りん子の潜在意識の更に奥底に眠る妖しい狂気を描く。ストーリー展開が突飛で現実離れし過ぎ…と思う事自体、表層の顕在意識にしか目が行かない凡人の証拠なんでしょうかね。実は誰の心の奥底にも、本人も気付かない狂気が眠っている…?。強請る男に屈したりん子の意識の変化が興味深かったのは確かなんだけど。これ、良い子は読まないようにしましょうね🔞😅。2023/02/03
obb
1
△×不思議な邦画見てる感じたった。あっという間に読めたけど、一体なんだったのだろう?という感じです。2014/12/24
まめちゃん
1
一組の夫婦と死期の迫ったカメラマンとの交流を描いたもの。 正直よくわからない小説であった。 性に対するトラウマのある女性が、公然と行う自慰行為には何となく 納得できてしまうのが不思議。自分も奥底にそんな願望があるのかも。2012/12/04
紅丸
0
頭にこびりつくほど強烈なインパクトを持つ映像が印象的な映画監督としての塚本晋也。小説ではその世界観を十分に発揮できてない印象の一冊2015/12/16
文若
0
映画は未見です。エロスな作品ではありましたが、文章は思いのほか綺麗でした。もっと文章からしてエロエロでグログロなのかなと思っていたので。2010/09/27