内容説明
愛への飢餓感が誘う屈折と退廃を浮き彫りにする表題作『空蝉の向こう側』、中学生になる息子の狂気を父の目で追う『N家族』、主人公を呪縛する無意味な約束事の恐怖を捉えた『幸福機械』。平穏な日常の裂け目を巧みに描いた小説三篇。
目次
空蝉の向こう側
N家族
幸福機械
著者等紹介
神田完[カンダカン]
1963年、埼玉県大宮市(現在のさいたま市大宮区)に生まれる。1986年より、小説同人誌「蕾」に参加、以後、15年にわたり「蕾」の作成・編集に携わる。2000年に小説同人誌「小説π」を創刊。現在「小説π」編集人。さいたま市大宮区在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。