内容説明
計算機科学者を廃業し純粋数学に転向した著者がドイツのエッセン大学で数学修行の日々を送る。それは「天国の日々」であった。本書は可換代数学の世界的権威者ヘルツォーク先生と交わした議論やドイツ語の辞書を片手に悪戦苦闘する日常生活の日々を軽快なタッチで日記風に描く。同じ敗戦国とはいえドイツはまだ日本で失われた大切なものがあることに気づく。
目次
第1章 ドイツにやってきた!
第2章 研究が軌道に乗り始める
第3章 最も自然なものだけが生き残る?
第4章 クリスマス休暇がやってくる
第5章 新しい研究テーマ
第6章 荒野の数学
第7章 ドイツ・テレコムとの血みどろの闘い
第8章 そして「天国」を去る日がやってきた
著者等紹介
高山幸秀[タカヤマユキヒデ]
1958年(昭和33年)10月三重県津市に生まれる。1983年(昭和58年)3月京都大学理学部卒業。同年(同年)4月沖電気工業株式会社に入社。1985年(昭和60年)6月~1989年(平成元年)9月財団法人新世代コンピュータ技術開発機構に出向。1991年(平成3年)理学博士。1992年(平成4年)立命館大学理工学部情報工学科助教授。1994年(平成6年)同情報学科助教授。1996年(平成8年)9月~1997年(平成9年)3月京都大学数理解析研究所長期研究員。2000年(平成12年)立命館大学理工学部数理科学科教授。2000年(平成12年)9月~2001年(平成13年)3月エッセン大学客員研究員
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