出版社内容情報
北海道の草原にひとり立つはるにれの大木。息をのむほどに美しいはるにれの四季の姿が、自然の驚異に目を瞠らせるとともに、ふしぎな安らぎさえも与えてくれます。文字のない見事な写真絵本。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
164
あなたはなぜそこにいるの。なぜ、あなただけでいるの。雨が吹き荒れる日も、大雪で一面が真っ白になる日もそこにいる。乾燥が続いて太陽が連日降り注いでいても、あなたは大地から沢山の水分を吸い上げてくれる。私たちの影になって守ってくれる。…春になると一面の植物があなたを彩ってくれる。あなたは生き生きとして見える。あなたは枝を大きく広げ、ようこそと迎え入れてくれる。…昔、そこに仲間はいたの。それとも誰かが願いを込めて植えてくれたの。どこか遥か遠く、海を越え風に乗って運ばれてきたの。…あなたのことをもう少し知りたい。2021/05/08
KAZOO
136
絵本というか1本の木を四季を通してカラー写真で撮った本です。面白い企画だと思います。どこにある木だかはわかりませんが、広い原っぱに1本の木がゆったりと存在している姿は感動を与えてくれます。子供の頃からこのような本にめぐり合えるのはある意味幸せですね。2017/12/04
Smileえっちゃん
64
文章のない写真絵本。原野にポツンと立ってるはるにれの木。ページを開くたびに違った顔で語りかけてくる。言葉なんていらない。太い幹から伸びる、葉を落とした細かい枝々が春の訪れるのをじっと待ってる。雪の中に立つ姿も素適でした。季節の移り変わりと力強さを感じました2018/01/19
とよぽん
57
大地に根を張り堂々と立つ木。はるにれの四季それぞれの姿を写真に収めた1冊で、説明や物語の文は何もない。大地、空、雲、遠くの山、月、太陽、霧、雪・・・黙って立つはるにれの存在感!2021/01/04
しゅてふぁん
52
北海道豊頃町にあるはるにれの木。数年前、実際に見に行った。だだっぴろい草原に立っている一本のはるにれ、自分の背丈ほどある草を掻き分け掻き分け、やっと近くまでたどり着いた。一応人が通ったような道らしきものはあったけれど本当に大変だった!霧の中に佇む姿や冬の真っ白い雪に囲まれた写真がとても魅力的だった。ぜひ冬に見てみたいな。2021/06/12