内容説明
40年以上に及んだ分裂に終止符が打たれ、ドイツがようやく統一したのは、今から10年少し前のことである。本書はその統一ドイツが抱える主要問題の一つである外国人問題を歴史的背景に重点を置きつつ検討したものである。
目次
第1章 ドイツにおける外国人・外来民問題の歴史的展開―一つの素描
第2章 ドイツ統一前後の外国人の生活実態―職業と所得を中心に
第3章 世紀転換点のドイツにおける外国人の生活実態―第2章への補論
第4章 ベルリンのトルコ人青少年の生活状況と意識―ベルリン市外国人問題特別代表部の調査から
第5章 統一ドイツにおける庇護申請者・難民問題の動向と実態
第6章 ドイツにおけるアオスジードラー問題の系譜と現状―ロシア・ドイツ人を例にして
第7章 戦後ドイツ史の中のユーバージードラー―ドイツ民主共和国(DDR)崩壊との関連で
著者等紹介
近藤潤三[コンドウジュンゾウ]
1948年名古屋市生まれ。1970年京都大学法学部卒業。1975年京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得。現在、愛知教育大学教授。1991~1994年外務省専門調査員として在ドイツ連邦共和国日本国大使館に勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。