内容説明
本書においては、90年代以降の変化それ自体を直ちに体系的に解明するのではなく、政党、選挙、政策の3領域に絞り、その分野における変化をいかに理論的に説明するかに関心を集中している。変化の全体像の総体的解明に先立ち、各論的な分析によって、変化を説明するための理論的な可能性を提示した。
目次
第1部 政党(衆議院選挙選挙区データに見る日本社会党の50年;高度経済成長の政治と「弱者」防衛―日本共産党と「護民官政治」;経済政策転換と政党政治―イギリス労働党における新自由主義的経済政策の浸透)
第2部 選挙(中選挙区制と議員行動;緑風会の消滅過程―合理的選択制度論からの考察;90年代日本の選挙公約)
第3部 政策(横造的外圧―国際金融と日本の政治変化;連立政権の政策能力;雇用政策の展開と変容―アイデア、利益、制度)