内容説明
本書は、サハリン大陸棚の石油・ガス開発という将来の北東アジアのフロンティアとして注目されているプロジェクトに対して、開発の必要性に依拠しながらも自然を汚染から守る重要性に力点を置いて構成されている。自然科学、社会科学および人文科学の研究者が、サハリン大陸棚の石油・ガス開発に焦点をあてて、それぞれの研究分野から問題解決型のプロジェクト研究に取り組んでいる。
目次
１ サハリン大陸棚の開発
２ 油防除体制
３ 油汚染の影響と補償
４ 流氷の勢力の変化と氷海
５ 流出油の対応準備
６ 開発がもたらす社会的影響
著者等紹介
村上隆［ムラカミタカシ］
北海道大学スラブ研究センター教授。１９４２年長野県生まれ。上智大学外国語学部ロシア語科卒。（社）ソ連東欧貿易会ソ連東欧経済研究所調査部長を経て、１９９４年４月から現職。２０００年４月から２００２年３月までスラブ研究センター長。専門分野は旧ソ連のエネルギー経済、ロシア極東経済、日ロ経済関係
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
