内容説明
「環境要素が不均一な場」をとらえ、そのパターンとプロセスが生物に与える影響を検討する景観生態学の知見は、生物多様性保全、地域生態系の管理、都市計画など、土地利用にかかわるすべてのシーンで応用可能である。常にこの分野の確立と発展の先頭に立ってきた北米の研究者による、基本概念や手法から応用までをバランスよく配したテキスト。
目次
第1章 景観生態学への招待
第2章 スケール:重要な概念
第3章 景観生態学におけるモデル
第4章 景観パターンが生じる原因
第5章 景観パターンの定量化
第6章 中立景観モデル
第7章 景観攪乱動態
第8章 生物と景観パターン
第9章 景観における生態系プロセス
第10章 応用景観生態学
第11章 結論と今後の方向性
著者等紹介
ターナー,モニカ・G.[ターナー,モニカG.][Turner,Monica G.]
ウィスコンシン州マディソン
ガードナー,ロバート・H.[ガードナー,ロバートH.][Gardner,Robert H.]
メリーランド州フロストバーグ
オニール,ロバート・V.[オニール,ロバートV.][O’Neil,Robert V.]
テネシー州オークリッジ
中越信和[ナカゴシノブカズ]
広島大学総合科学部教授、・大学院国際協力研究科教授(兼任)。専門は生態学、環境計画学。遺伝子から景観レベルまで幅広い対象を扱いながら、生態系や景観のメカニズムの解明とその保全に関する研究を進めている。平成15年より国際景観生態学会(IALE)副会長兼アジア・太平洋地域代表、ならびに国際景観生態学会日本支部(平成16年から日本景観生態学会)の会長を勤める。広島大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士
原慶太郎[ハラケイタロウ]
東北大学大学院理学研究科修了。理学博士。専門は景観生態学、植物生態学。東京情報大学総合情報学部教授。リモートセンシングやGIS(地理情報システム)を用いた景観解析をとおして、生物多様性を保全する景観配置構造の研究や、東アジアの農村景観、特に水田景観を対象に文化的景観の保全の研究を進めている。平成6年から現在、国際景観生態学会日本支部編集委員(平成12年~15年編集委員長、平成16年から日本景観生態学会)
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