内容説明
日本の科学者を新たな視点で描き出している本書は、科学者のキャリア形成のプロセスと組織の構造の問題を実地に検分し、科学者の創造力と野心を圧迫するシステムの全体像を浮かび上がらせる。科学界の流動性、大学と政府研究機関の現状、科学者としろうと管理者の確執、女性科学者の立場といった諸問題が分析される。
目次
第1章 はじめに
第2章 大学の現状
第3章 政府直属の研究機関
第4章 蛋白工学研究所
第5章 大阪バイオサイエンス研究所と新たなキャリア・パターン
第6章 OBIに科学者と官僚の関係を見る
第7章 性
第8章 変革をはばむもの
第9章 日本人は特別なのか?
著者等紹介
コールマン,サミュエル[コールマン,サミュエル][Coleman,Samuel]
コロンビア大学文化人類学科にて博士号を取得。元ノース・カロライナ州立大学日本センター副所長。同センターの研究・プログラム開発準責任者として、日米科学協力のためのハリー・C・ケリー記念日米科学協力財団設立には指導的役割を果たした。日本の社会について精力的に執筆活動を続ける独立研究者である。日本でも『科学朝日』(朝日新聞社)、『研究技術計画』(研究・技術学会)などの雑誌に日本の科学や社会に関する記事を寄稿した
岩舘葉子[イワタテヨウコ]
フリー翻訳家。中央大学文学部卒
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