目次
1 抑圧が見えにくくなっている時代に
2 民主主義がくらしのなかで見える社会
3 人間らしさの破壊と民主主義の危機
4 家庭における民主主義としつけの問題
5 青年たちと新しい民主主義の形態
6「人民による」民主主義と専門家たち
7 民主主義の基礎としての男女関係
8 お互いを理解しあう運動
9 希望としての民主主義
10 人間らしい環境を求める権利
11 外からの批判と民主主義
12 文化を作る運動と民主主義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつまぶし
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佐藤和夫とはどういう人なのか気になって読んでみて、なるほど、こういう感じの「知識人」だったのかと思った。「子どもに読ませたいことを書いて欲しい」と望まれるような役回りを担う「知識も教養もあって良識のある人物」という存在がありえたのだろう。この本が読者としてリアルタイムで想定した世代が大人になって読んでも納得のいくことが書いてあると思うけど、当時読んだとしてもついていけなかったと思う。かつてはこういう良識が求められていたのは確かだけど、今は良識を示すことも、示す存在であることも難しくなっているのではないか。2022/11/04