Fantasy essential<br> “骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡

Fantasy essential
“骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡

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  • サイズ B6判/ページ数 507p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784829174128
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

そこは“祖なる樹木”と“旋転する環”によって生まれた十二の“詞”によって語られた世界。“詞”はたがいに響きあい、その調和によって世を存続せしめる。それを見守り、“詞”そのものをまとめるのが“骨牌”の王国・ハイランドの王であり、その補佐たる十二人の“骨牌”たちである―。河口の町、ハイ・キレセスに住む市井の占い師・アトリは、“斥候館”の女主人、ツィーカ・フローリスの寵愛を受けている。館には年少の友人、モーウェンナがいて深い愛情に満たされてはいるが、亡くした母の面影を追いながら毎日を過ごしていた。館の“花の祭り”当日、“骨牌”を使った占いの最中、アトリを襲った悲劇がすべての物語を語りはじめる。運命的に出会った青年、ロナーに告げられた言葉―「おまえは“十三番目”なんだ」。“十三”は世界に大きな変動が訪れるとき現れるという。折しも“詞”に反逆する“異言者(バルバロィ)”たちが蠢き、世界の均衡は崩れはじめていた…。“異言”の悪意がアトリを襲う―。“骨牌”に翻弄される少女の数奇な運命を描く幻想叙事詩。すべての物語は語られつくす―。ハイ・ファンタジーの大傑作登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k16

6
なかなかの大作。王道ファンタジーのようで面白かった。 王の補佐たる12の〈真の骨牌〉、13番目に選ばれた少女の物語。2021/02/23

sugsyu

2
タロットカードをメインテーマとした堂々たるファンタジー。魔法の力で都市一つが滅び、空間を飛び越えるような世界であっても、そこに生きる人々の苦悩や悲しみは、真に迫るものだ。一瞬たりとも卑俗に落ちることなき文章も、その世界観を下支えしている。2022/04/26

ちか

2
思春期の頃に読んだライトノベルを読み返すというのが、今自分の中だけで流行中。五代ゆうは『機械仕掛けの神々』がすごく好きだったのだけど、『骨牌使いの鏡』とか『はじまりの骨の物語』はいまいち入れずに読めなかった記憶が…。そういう意味ではむしろ今読んだ方が面白かった。人の弱さ故の強さみたいなものが、しっかり書かれているように感じた作品。2012/06/18

間立

2
このころの富士見が一番好きだった。もう十年も前のことではあるが。非の打ち所のないハイファンタジーだ。少女と少年と王国にまつわる運命の円環を閉じるための物語。2011/10/11

いんちょ

1
2006-0428.すごい名作だと思うんです。2015/05/17

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