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内容説明
鳩時計の鳩を、また見逃した。8時、9時、そして今。―俺は鳩に負かされている。残業と勝ち続ける鳩にため息をつき、撞久屋市論悟はつぶやいた。「死んじゃおうかな。いや、こんなんで死んじゃ駄目か」その日、巨大ショッピングモール『プラーザ』に異変が起きた。停電。シャッターが降り、静謐が支配するビルに残されたのはそこに店を出す論悟、香澄に、高校生の康一と教子。まるで、出口のない迷路のような『プラーザ』を、彼らはさまよう。そして、暗闇の中、突然に犯罪は始まった。『プラーザ』に犯人が?閉ざされた空間で緊迫は高まっていく。
著者等紹介
秋田禎信[アキタヨシノブ]
3月2日生まれ。『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選。同作にて小説家デビューを果たす。メガヒット作となった『魔術士オーフェン』シリーズを発表する。その後、意欲作『エンジェル・ハウリング』シリーズがスタート
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アツシカ
6
ミステリレーベルからこういうのが出てくるのか。閉鎖空間で事件が起きて、それで終わってしまう話。ミステリとしてあり得るあらゆる解釈を放棄することで事件を決着させるアンチミステリですかね。閉じ込められて人が死んでいて、それでも世界は今日も回る。見たものでしか解を出せないのであれば「解を出さない」という選択は誠実ではありますよね。推理は脆弱であり、ミステリも結局神の振った賽でしかないのかも。面白かったです2019/01/08
ハルクイン
3
ショッピングモールに閉じ込められた男女4人の話。作中の時間が約2時間程度ということもあり、読み終わってみると、あっという間だった。しかし、会話劇が上滑りしたりと、どうにも波長が合わなかったのか、乗りきれなかったなー。2015/07/13
影実
1
再読。閉鎖され暗闇に閉ざされた大型モールを舞台にしたサスペンス作品。初期のころの作品なので、富士見ミステリー文庫にしては珍しくちゃんとジャンルに則した内容になっている。2023/02/13
しお
1
11年前の本か。当時はこういう冗長な文のラノベ多かった気がする。2012/10/12
金乃丞
1
キレる17歳ネタのたたみかけが個人的に好きww