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内容説明
「くぅ、はっ―」美しく小柄な少年は、息を吸い込み、胸元をおさえた。薬物の禁断症状?かつて親しかった幼なじみ・物部景を前に、姫木梓は動揺する。彼もあのカプセルの常用者だというのか。ほこりっぽい高校の図書室は、とぎれそうな二人の絆を示すように重い空気に包まれた…。突然の級友の自殺。原因はカプセルと呼ばれるDにあった。帰国子女・梓は、カプセル売買ルートを追跡し始める。その線上に景が浮かび上がった。「悪魔」「カプセル」「女王」。キーワードが重なり、終幕に導きだされる答えとは!?ネオ・アクション・サスペンス。
著者等紹介
あざの耕平[アザノコウヘイ]
第9回ファンタジア長編小説大賞出身。’99年1月『ブートレガーズ 神仙酒コンチェルト』で富士見ファンタジア文庫にてデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晦夢
6
普通の現代小説かと思いきやファンタジー入ってんのね。ドラッグを巡る事件を解決しようと奔走する少女たち。ミステリー文庫らしくミステリー感はあった。これから盛り上がっていくのかなって感じで楽しみ。2014/03/30
じお
5
★★★★☆ 再読。帰国子女・姫木梓は級友の飛び降り自殺騒動に巻き込まれる、そしてその中心には幼なじみ・物部景の姿があるのだった、ドラッグアクションラノベ第1巻。今はなき富士ミスレーベルの傑作にしてあざのんシリーズ化作品第1弾。何度も読み返しているけど面白い。よく3巻からと言われるが、個人的に作者が好きなので若干下駄履かせた評価かもしれないが1巻から十分面白いと思う。景ちゃんとしっぽ頭の怪しげで切ない、それでいて王道なボーイミーツガールの関係が今風に表現すればとてもエモくて最高なのよね。→2020/05/03
千円
5
『東京レイヴンズ』→『BBB』と読んできて、コレ。どんどん、クセが強くなって読みにくくなる。物語は、まだ序章。一応の一区切りはついているけど、問題が提示されただけで、何も解決していない。とりあえず、次いきます。面白くなるって信じてる。2014/06/23
あおき
4
自分がコレクションしてる名作ラノベのうちの一つ。「葛根市」を舞台に、若者たちの間で流行する謎のドラッグを巡る物語。そのドラッグを飲むと悪魔が出てきて願いを叶えてくれるという。悪魔同士のバトルもハラハラして面白いんですが、様々な理由から社会に溶け込み切れない子どもたちが、儚い逃避先として幻想と狂気に浸るその有り様が美しくていけない。そして夜にどっぷり沈んだ破滅的な主人公と、その主人公を振り回す太陽のような幼なじみの少女、の取り合わせがめちゃ萌える。主人公、ヒロインに弱すぎ 2020/05/21
くろわっさん
3
シリーズ1作品。 この物語の世界観などの説明巻でした。 学校でドラック事件が発生。 姫木梓は幼馴染が絡んでそうだからと友達とともに捜査する。 解決したかと思ったら黒幕登場。 最初は暗い感じでミステリ風に進むも、最後はSFアクションになる。 自己認知欲というのはいつの時代も変わらない。 知人におすすめされたので、もう少し読み進めたいです。2020/12/24