富士見ファンタジア文庫<br> 食前絶後!!

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富士見ファンタジア文庫
食前絶後!!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829125359
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「雄一、愛しているわ」くれなずむ放課後の教室。幼なじみの徳湖から受けた突然の告白に、もちろん俺はイエスと答えた。そして徳湖を抱きしめよう…と思ったその時、「雄一のためにお弁当作ってきたの。食べてね」徳湖が差し出した弁当を俺はなんのためらいもなく食べた。ところが、弁当の肉ソボロを口にした瞬間広がったのは、「さっぱりとしたアスファルト」味だった。い、一体この弁当はなんなんだー。どうやら、俺は自分の助平根性のせいで、調味魔導継承者争いに巻き込まれてしまったらしい。そんな俺たちの前におそるべき敵が現われた…。第四回ファンタジア大賞から飛び出した、異色の学園ファンタジー登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CCC

8
正統派の異能バトルものだと感じてしまったのは、事前情報が頭にあったせいかもしれない。調味魔導の設定をはじめ、文体の切り替えや方言など、変わっているといえば変わっていたのだが……。まあ普通に面白くはあったので、読んで損ではなかった。独特な味のある文章と、好感の持てるキャラ造形が良かった。2019/02/23

相楽(twitter:sagara1)

7
実験的かつ挑発的な姿勢の目立つ異色作。話の軸となるのは、料理の"味"でとんでもない効果を生みだす調味魔術というもの。まず、その"味"の描写について「ラヴクラフトならば『ああ、それは名状しがたき味をもって(中略)と表現したかもしれない。だが俺はラヴクラフトではなく北浜雄一なのだ。表現してみせよう」と大見栄をきった上で、数々の比喩表現を繰り出してくる。以下、コメント欄で例示及び感想続き。なお、題名は「くうぜんぜつご」と読むそうな。2009/05/06

亮人

5
米澤穂信先生が推してらしたので読んでみた。調味魔導という味覚を刺激して能力を高めるという技の話。異能バトルの先駆けなのか。バトル物といえばそうなんだけど、このデビュー作と思えない表現力の多彩さが素晴らしい。関西弁の小気味のいい会話も気持ちよく読めるし、楽しい小説でした。2022/03/07

らっこ

3
腐れ縁のヒロインに巻き込まれ、調味魔導を駆使したバトルを繰り広げるお話。調味魔導の描写などのやりたい放題感は実にラノベらしいなと思いました。ただ「ドテライ」「シニョン」「すまながられる」など、古い作品ではあるので時代性なのか主人公の特殊な知識なのかはたまた私の知識不足なのか分かりませんが、たまに把握できない単語はありました。色々と無茶苦茶なんだけど今読むとなんか新鮮でしたよ。2020/04/07

なつなみ

3
設定から文体から全て今まで読んだラノベの中で群を抜いて「ぶっ飛んでいる」コテコテの関西のノリはテンポよく読みやすいし、かとおもいきや句読点の全くない表現描写で息継ぎを忘れてしまったり。それに加え調味魔導のインパクト…アスファルト味のソボロとは…2017/01/30

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