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内容説明
トリスタンの町は“生け贄”を求めていた。“黒騎士”の噂と連続魔族化事件は町をパニックに陥らせ、正義の味方を名乗る暴徒たちで溢れていた。「彼らのどちらかが“黒騎士”である可能性が高いと思われます」―何気ない口調で淡々と告げるカペルテータ。正義の味方なんてのは柄じゃない。連中が犯人だと決まったわけでもない。“黒騎士”を捕まえる義理もない。「だけど、“生け贄”を当然だと思うその価値観は―気持ち悪いんだよ」生け贄を喰らってまで生きていたくないと思ったレイオット。その魂に青白い怒りの火がともる!榊一郎のハードボイルド・アクションファンタジー第八弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
草薙香里
3
妹が兄に利用されてた事は驚きましたが、兄まで組織に利用されてたとはな…。黒騎士の中には二人が入っていると思っていたので少しビックリしました。2014/06/06
ぎお
3
黒騎士編は終わったが、話の本筋はあまり進まず。これもつなぎの巻か。「『羊』は『狼』の糧となるために存在している」という生贄の論理。自分は奪う側だと信じて疑わないミュリエナ。そんな妹を踏み台にして高みを目指したカール。散々犠牲を生んだ彼らも、結局最期はより強大な何かの生贄となって消え去る。こういう皮肉な結末は好きだな。黒騎士へのリベンジがジャミング一発で終了とは拍子抜けだ。魔族化したミュリエナ戦の方が重要とはいえ、あの重戦車のような戦いっぷりがもっと見たかった。話はそろそろ終盤なのか。さてどうなることやら。2014/04/29
みかづき
3
下巻。相変わらず思考がイカれた人たちの書き方に惹きこまれる。「魔神の贈り物」はオチを忘れてしまったので探してこよう。正義の味方ではない主人公は相変わらずカッコイイ結果と実績は出しているけれど、その分ヴィクハルトがこれからどうするのか気になります。2012/07/23
さぶお
3
憂国騎士団とかの馬鹿どもが痛い目見てないのがちょっとすっきりしない。タイトル通りの狂った思考の描き方に魅せられた。徐々に話の本筋が見えてきそうな感じ。2011/12/23
オダ
2
考えることをやめてはいけないし、そもそも「これはこう! たぶん絶対こう!」と思考停止するのは周りに迷惑被る人間が出てくる、とかそういう話。2014/11/04