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内容説明
―ホテルが降ってくる…?上から三分の一あたりで斜めに切断されたホテルが、その断面に沿って滑り落ちてきた。それは巨大隕石の落下にも等しい、人知を越えた災厄であった。凄腕の“風術師”八神和麻が、四年ぶりに帰国したと同時に事件は起こった。古より日本を陰から支えてきた“炎術師”の一族風凪家の術師が、何者かに次々と惨殺されたのだ。疑いの目は自然と、炎を操る力がなかったため一族から追放された和麻に向けられた。神凪家から放たれる刺客を、ことごとく追い返した和麻。その彼を、謎の風使いが襲う!第13回ファンタジア長編小説大賞、準入選作品。気持ちよいほどダイナミックな、伝奇ファンタジーアクション開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsumi
10
図書館。兄のお薦め。ゲームの好みや好きなキャラは全然あわないのに、これもそうだし、フルメタ、され竜、と兄に借りた本はどれもはまった不思議。
AKF-ZERO
10
久しぶりに読みたくなり再読。出版されてもう14年が経ちますがやはり面白いですね。当時のファンタジア大賞準入選作品ですが今だったらもう少し上の賞を狙えたかも。現代精霊バトルアクション物であり、ヒロインより主人公が魅力的な作品。ひょうひょうとして捉えどころがなく、それでいて揺るぎのない存在感を示す主人公和麻。自分の中で未だ彼を超えるようなカッコイイ主人公には出会えておりません。ヒロインはがさつで直情なツンツンデレの綾乃(一応美少女) まだ絵が粗いですが、絵師さんの腕はこの先上がっていきます。2016/03/01
CCC
7
大昔、ザッピングでちらっとだけだが、アニメやってるのをリアルタイムで見た憶えがある。今になってアニメや小説に手を出すことになるとは……。作品で目に付いたのはやはり主人公の性格。この手の容赦ない性格はなろう小説では見るけれど、ラノベではあまりいない感じがする(最近はそうでもないのかもしれないが)。ただその癖の強さを直情的なヒロインをぶつけて緩和しているあたり、作者のバランス感覚が感じられた。2021/01/14
みどり
5
むか~しに、読んだ気もするのだが、6巻セットでパッキングされていたので、買い直したのかもしれない。なかなかに風情があって面白かった。2017/09/08
Zaebos02
4
寂びれた中古書店でバイトしていたときのことだ。休憩中でもないのに、私は店長と雑談に耽っていた。店長は私より10ほど年齢が上の人で、いわゆる<ガンダム>の直撃世代。当然、「富野由悠季の原作作品こそガンダム!」を信条とする原理主義者だ。その日、何とはなしに「一番好きなMSは何か?」という話から、「どこの軍に入りたい?」という話になった。この展開に、私は少し驚いた。この手の話になると、私の周りでは次の話題は決まって「どのMSが一番強いか?」―――<強さの不等号>を付ける話になるからだ。2017/10/16