内容説明
2017年秋、玉座からすべり堕ちる皇帝・習近平。混迷を増す中国・政権闘争のすべて。
目次
第1章 反腐敗運動の実相
第2章 救心力なき習近平政権
第3章 ひとりよがりに終わった米国との新型大国関係
第4章 外交で連敗する失意の習近平指導部
第5章 ご都合主義経済の終焉
第6章 果てしなき権力闘争
著者等紹介
石平[セキヘイ]
1962年、四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒業。四川大学哲学部講師を経て、88年来日。95年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。2002年に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)を発表後、中国や日中関係の問題について、講演・執筆・テレビ出演などを通じて評論活動を精力的に展開。07年末、日本に帰化。08年4月拓殖大学客員教授就任。14年、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP研究所)で第23回山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しょうた
2
共産党の中に、習近平派の太子党(王岐山、栗戦書)共青団(胡錦濤、李克強)上海閥(江沢民)の主な派閥があることは知らなかった。 習近平と李克強の仲は、李克強が汗だくになりながら、読み上げる文章を間違え習近平が憮然とした表情で眺めていたシーンが記憶にあるが、総書記と首相という関係ながら、あまり良い関係ではないようだ。 興味深かったのは、2015年経済成長率は実質0%、GDPに占める個人消費率が中国は35%日本は60%、米国は70%で内需不足という実態、毛沢東時代は反日運動がほぼなかったこと等。2019/01/01
yam6
0
中国を売って日本に帰化した石平氏、TVやラジオでの発言も過激であり、本書の内容も習近平中国をこき下ろしている。まあ、本書に書かれているほど簡単に中国は崩壊しないと思うけどね。共産党指導部チャイナセブンの勢力図については、その派閥の成り立ちや力学の変化が分かりやすかったのは評価できる。2016/11/27