角川SSC新書
この国は議員にいくら使うのか―高給優遇、特権多数にして「非常勤」の不思議

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  • サイズ 新書判/ページ数 175p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784827550467
  • NDC分類 314.18
  • Cコード C0295

内容説明

日本の議員はなぜ高給取りになったのか?その源は、戦後まもなく施行された国会法第35条にあった。曰く『議員は、一般職の国家公務員の最高の給料額より少くない歳費を受ける』。言い換えれば「国会議員の給料が上がらなければ官僚の給料も上がらない」―。かくして、役人と議員による高給高待遇路線は始まった。流れは地方議員にも波及し、さらに「議員特権」という手当によって膨れ上がった。本書では、この異常事態の現状を具体的に示す。そして、是正されない理由を「党議拘束」という日本独自のシステムから読み解き、その解決策も提示する。

目次

第1章 国会議員の金銭感覚
第2章 国会議員の贅沢過ぎる環境
第3章 幻の「議員改革」実行案
第4章 日本に誕生した「ボランティア型議会」
第5章 「特権廃止」活動にかかる圧力
第6章 「公約」と「党議拘束」の戦い

著者等紹介

河村たかし[カワムラタカシ]
1948年11月3日生まれ。愛知県名古屋市出身。県立旭丘高校を経て、一橋大学商学部卒。古紙業を営む家業に従事し、中小企業の辛酸を体験。93年に衆議院議員総選挙で初当選。以降、5期連続当選し、現在は民主党所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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SGM

11
★★★2008年なのでやや古いが、現在と大きく変わりはないだろう。読んでいると腹立たしくなった。昨今騒がれている富山市議の政務活動費といい、議員は国民を馬鹿にしている。国民の平均所得が400万前後のときに、なぜ国会議員が3000万近くも所得を得るのだろう?自分の懐はぬくぬくと温めておいて、国民には消費増税を強いる。所得宣言制にしよう。すべての立候補者に「私は年間〇〇円しか貰いません」と公約を掲げさせる。支持があれば高所得でも当選するし、新人でも低所得での支持拡大が望める。2016/10/26

ayyasui1985

7
日本の国会議員や地方議員がどれだけお金を使っているか、どうしたら変えられるか、について書かれている。+民主党議員との対談2編を収録。名古屋市長選挙ではぶっちぎり当選で、議会とうまくいっていないことを問題と考えて選挙がうまいだけと批判的にとらえていたけれど、抜本的に議員特権について考えられていると初めて知り反省。政権交代が重要なんじゃない、二大政党制にすることが進歩でない、に同意する。2008年、国会議員時代に書かれた本。名古屋市長の方が忙しいのかもなどと思った…。2017/12/15

きたむらさんえ

4
図書館本。議員ってやっぱり自分のいいように法律を変えたいだけなんだと実感。2015/08/27

香菜子(かなこ・Kanako)

3
議員の先生方は選挙で選ばれた優秀な方々なのだから、多少の高級優遇は仕方がないし、選民意識やプライドを持つことは良いと思う。でも、ちゃんとそれに見合った仕事をしてもらわないと。2017/06/05

shigoro

3
この著者に頑張って欲しいところだが、大多数の政治家は自分の取り分やメリットを減らされることに消極的、というよりもイヤがってはいるよな。まぁ人間そんなもんだけど。1人でやるからウザがられるわけで、根回しして団体でやんなきゃ、そりゃ通らんよ。その辺政治家なんだからうまくやってほしいわ。提案されているボランティア型会議は、本当にうまくいくのだろうか。金の面ではクリーンになるけど、なんか責任や問題を曖昧にされてしまいそうだわ。 2012/09/20

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