実践行動経済学―健康、富、幸福への聡明な選択

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  • サイズ B6判/ページ数 415p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822247478
  • NDC分類 331
  • Cコード C0034

出版社内容情報

もっと貯蓄を増やしたい、もっと健康になりたい、もっと賢く投資をしたい。実は様々な場面での「選択肢」の工夫次第で、個人も社会も今よりはるかに幸福になれる。

内容説明

市場には何が足りないのだろう?ごく凡庸な我々は、様々な人生の決断において自らの不合理性とひ弱さに振り回され続ける。制度に“ナッジ”を組み込めば、社会はもう少し暮らしやすくなる。“使える”行動経済学の全米ベストセラー。世界的な金融危機を読み解いた「国際版あとがき」も収録。

目次

第1部 ヒューマンの世界とエコノの世界(バイアスと誤謬;「誘惑」の先回りをする ほか)
第2部 個人における貯蓄、投資、借金(意志力を問わない貯蓄戦略;オメデタ過ぎる投資法 ほか)
第3部 社会における医療、環境、婚姻制度(社会保障制度の民営化―ビュッフェ方式;複雑きわまりない薬剤給付プログラム ほか)
第4部 ナッジの拡張と想定される異論(一二のミニナッジ;異論に答えよう ほか)

著者等紹介

セイラー,リチャード[セイラー,リチャード][Thaler,Richard H.]
シカゴ大学経営大学院教授、同大学意思決定研究センター所長。行動経済学の指導的研究者の一人であり、政策提案でも実績がある

サンスティーン,キャス[サンスティーン,キャス][Sunstein,Cass R.]
ハーバード大学法科大学院教授。研究分野は種々の法制度から行動経済学まで幅広い。シカゴ大学で教鞭をとっていた

遠藤真美[エンドウマサミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

breguet4194q

131
ナッジが幅広く浸透しており、其々に影響を与えている事例を、丁寧に説明しています。初版が2007年で古く、その後「行動経済学」がどれだけ発展しているか。本書は幅の広さは実感できるものの、学問としての深さまでは感じる事ができませんでした。ただし、専門家にノーベル経済学賞が授与している事を考えると、これからが楽しみな分野と思えます。身近な経済学と言えば面白い反面、無意識のうちにナッジに先導され怖いと思う面もあります。自分自身が冷静に物事を見据え、行動できているか。自分自身が試されていると感じました。2023/07/28

ひろき@巨人の肩

112
完璧な経済人「エコノ」を前提とした経済学。一方で我々「ヒューマン」の経済活動はバイアスと誤謬だらけ。ここにマクロ経済の不確実性がある。「ヒューマン」を「エコノ」に近づける行動経済学。解決策は自由放任のリバタリアニズムでも、干渉的なパターナリズムでもなく、Nudgeの効いたリバタリアン・パターナリズムによる自発的な行動変容。具体的には、透明性の高く道徳的な選択アーキテクチャー、行動コストの低いオプトアウト、簡潔なフィードバックを提供すること。貯蓄、投資、借金、医療、環境、婚姻制度などに有効活用されている。2022/07/31

KAZOO

86
行動経済学の古典のような感じの本ですね。行動経済学というのはある意味社会心理学の一分野と思っているのでかなり興味深く読みました。最近の経済学はこのような手法でしか分析あるいは説明ができないような感じの事象が多い気がします。この本は若干読みづらいところがあったものの他の人がいうほどではありませんでした。2018/01/15

エンリケ

31
表題から期待した経済学の本ではなかった。人を誘導して意図する行動をとらせる。行動経済学とはその様な事を研究する学問と思っていた。しかしそれは狭義に過ぎる様だ。この本の内容は貯蓄、社会保障から果ては健康、結婚と多岐にわたる。それらにおいていかに国民を幸せにしていくのか。この本のテーマはそこに有る。勿論悪用されれば権力者の意にかなう金太郎飴の様な国民になりそうで怖い。それは極端としても、時の政策には盲従せず、悪しき目的への誘導が無いかは警戒しよう。為政者にも是非読んで欲しい一冊。少々読むのに手こずった。2018/12/26

加納恭史

28
行動経済学者マッテオ・モッテルリーニが「世界は感情で動く」でシカゴ大学の経済学者リチャード・セイラーを「脳のトラップ」の権威と語られていたので、気になってこの本を読むこととなった。著者のリチャード・セイラーは2017年ノーベル経済学賞を受賞。シカゴ大学経営大学院教授、同大学意思決定研究センター所長。なるほど行動経済学でも意思決定の専門家だな。同じく行動経済学でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンとはまた一味も違う感触を得て、検討する。「リバタリアン」と「パターナリズム」をつなぐ理論とは?2022/02/24

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