出版社内容情報
稲作政策を通じて経済発展にともなう農政展開のメカニズムを政治経済学的に解明しようとした。農民利益団体と政権与党との関係や農民の政治活動が農政に及ぼす影響を探る。
内容説明
発展途上国における経済発展に伴う農政転換の原因を考察。政治経済学的視点から、農民利益団体と政権与党との関係や、農民の政治行動が農政の展開に及ぼす影響について詳細に検討する。マレーシアの稲作政策を事例として取り上げ、農政展開のメカニズムを政治経済学的に分析。
目次
マレーシア稲作の分析視点
第1部 農業構造の特徴と食料消費の動向
第2部 稲作政策の変遷―政治経済学的分析
第3部 利益集団および農民の政治行動
第4部 稲作地域における貧困問題
農政転換をめぐる政治力学
著者等紹介
石田章[イシダアキラ]
1967年大阪府生まれ。92年神戸大学大学院農学研究科修士課程修了。農林水産省農業総合研究所(現農林水産政策研究所)に入所。94年~マレーシア国民大学経済学部客員研究員、マレーシア農業大学客員研究員、神戸大学国際協力研究科内地研究員などを経て、現在、農林水産省農林水産政策研究所主任研究官。学術博士
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