内容説明
博多の豪商・宗湛。天下人・太閤秀吉と結びつき、天下の町人にまで昇りつめた。しかし秀吉の死とともに宗湛の栄光は去り、黒田藩政時代には寂しい晩年を送る。本書は宗湛の明と暗の生涯を時代背景の中でくっきりと描く。
目次
第1章 黒田氏と町人(城下町福岡の建設;黒田氏の都市法令;慶長十五年の史料に見える福岡・博多町人 ほか)
第2章 神屋宗湛の先祖(神屋家のルーツ;十五世紀半ばごろの博多;神屋主計の勘合貿易 ほか)
第3章 神屋宗湛、天下の町人への道(唐津時代の宗湛;神屋宗湛の上洛;石田三成と天王寺屋一族の筋書;大坂城の茶会 ほか)