出版社内容情報
ハイダー現象をもたらした歴史認識の深刻な歪みを、ナチズムへの加担をめぐる
自己理解の問題として、「犠牲者神話」の闇に取り組む歴史教育の葛藤に満ちた現
場から浮き彫りにするとともに、歴史意識と国家像、ネーションと極右主義の清算
されざる関係を鋭く問い直す。
目次:
はじめに――もう一つのオーストリア/第1章 黒青連立政権の問いかけ/第2章
歴史教科書が示す戦後オーストリア/第3章 「過去」の抑圧/第4章 追想の年
一九八八年/おわりに――オペラ座横に現れたコンテナ
内容説明
ハイダー現象をもたらした歴史認識の陥穽。ナチズムへの加担をめぐる歴史認識の深刻な歪みを、「犠牲者神話」の闇に取り組む歴史教育の現場から浮き彫りにするとともに、歴史意識と国家像、ネーションと極右主義の清算されざる関係を鋭く問い直す。
目次
はじめに もう一つのオーストリア
第1章 黒青連立政権の問いかけ
第2章 歴史教科書が示す戦後オーストリア
第3章 「過去」の抑圧
第4章 追想の年一九八八年
おわりに オペラ座横に現れたコンテナ
著者等紹介
近藤孝弘[コンドウタカヒロ]
1963年栃木県に生まれる。1986年東京大学教養学部国際関係論卒業。1992年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学大学院教育発達科学研究科助教授。博士(教育学)。主著に『ドイツ現代史と国際教科書改善』(名古屋大学出版会、1993年)、『国際歴史教科書対話―ヨーロッパにおける「過去」の再編』(中公新書、1998年)
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