出版社内容情報
あこがれの海に行ったり、風をよける穴をほったり、時に逆立ちを習ったり、ひとりでかくれんぼをしたり――。
きりんと、きりんのことが大好きな仲間たちの、ユーモアあふれるお話15編。
読み聞かせにも、ひとり読みにも、プレゼントにもおすすめです。
◎ユーモラスなお話が15編
◎たっぷり64p、オールカラー
◎すべての見開きに楽しいイラスト
◎絵本と読み物のあいだの本
内容説明
きりんは、かたつむりからトースターをもらった。―「トースター」、かえるは、もう、ずっとながくたびをしている。―「たび」、みつばちが、きりんのところへ行くのがすきなのは、きりんのからだがあたたかいからだ。―「なかま」、うるさい、と、いつもちょうちょはおもう。―「ゆめ」、きりんときりんのことが大すきななかまたちの、やわらかな日々。きりんとなかまたちの15のおはなし。
著者等紹介
二宮由紀子[ニノミヤユキコ]
1955年大阪府生まれ。童話作家。「ハリネズミのプルプル」シリーズ(文溪堂)で赤い鳥文学賞、『ものすごくおおきなプリンのうえで』(教育画劇)で日本絵本賞大賞、『へちまのへーたろー』(教育画劇)で日本絵本賞など受賞多数
大野八生[オオノヤヨイ]
1969年千葉県生まれ。イラストレーター、造園家。絵本や童話、教科書、詩集などの装画や挿絵も多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
72
何となく生活力に溢れる小さな生き物に囲まれた「ていねいな」性格のキリンの驚きに満ちた毎日。キリンに比べたら誰でも小さい?いやいや蛙に蜂にデンデンムシ。ほら、すごく小さい。でも、おっとりなキリンの所にワクワクやドキドキを連れてくるのも彼ら。小さいから「ちいさな」ワク・ドキね。で、キリンにはちょうどいい。ひとつひとつ丁寧にワクワクしたりドキドキしたり。「え~、それだけ?」って言う子がいるかも。それでいい。そこがいい。感想とか求めないで欲しい。「面白い事なかったな」という日にこっそり開いてフフフと笑って欲しいな2023/03/16
ケ・セラ・セラ
24
「きりんは、かたつむりからトースターをもらった」出だしのこの一文で、もうすっかりはまりました。伏し目がちでまつ毛の長いきりんの顔が魅力的です。蛙や蜜蜂たちとの日常を切り取った短篇集。自分一人でする『かくれんぼ』って!思わずうふふ。のんびりのほほんとした『きりんのまいにち』です。2022/08/17
遠い日
12
大野八生さんのやさしいイラストがたっぷり。15の短いお話。きりんの毎日は案外いろいろあって、楽しい。友だちとのやりとりがユニークで、お互いの関係がなんとなく見えて、くすっとなったりする。余白の見えるお話ばかりで、ぱっと読めるけれど、ちょっと立ち止まって考えたい、そんな印象のお話たちでした。2022/11/05
パキ
9
きりんが可愛すぎて、もう、すっかり虜です!! 短編集なのですが、どのお話も、えっ!ちょっと何やってるの?笑。と突っ込んでしまうお話ばかり。 一人で隠れんぼをしたり…。これを聞いただけでも、一人で隠れんぼ?ってなりませんか? トースターのお話も、スコップのお話も、本当に皆に読んでほしい、お勧めの本です!2023/04/27
めぐ
7
子どもに絵本を探していて見つけた本。絵本だけど字の方が多めで、真面目そうな性格のキリンと周りの動物達の日常を描いた短編集。キリンが他の生き物とゆるゆる絡んだり、海に行ってみたり穴を掘ったりとマイペースに過ごす。キリンに逆立ちを教えたいカメレオン、キリンが転ばないか心配するカタツムリ。旅に出るカエル。 ちょっと癒された2023/03/24