内容説明
公民権運動という60年代の背景と、60年代から70年代にかけての、ウーマン・リブの運動の拡がりの中での、自由と平等を求める生への叫び。
目次
マーガレット・ウオーカー
ナオミ・マジェット
マヤ・アンジェロウ
ソニア・サンチェズ
ジューン・ジョーダン
ルシール・クリフトン
ニッキ・ジョヴァンニ
アリス・ウオーカー
ヌトザケ・シャンゲ
パトリシア・スペアズ・ジョーンズ
リタ・ダヴ
カレン・ウイリアムズ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
17
1960年代、アメリカ公民権運動とウーマン・リブ運動の時代を生きた勇気ある黒人女性詩人たちの詩を集めて編んだアンソロジー。「あたしたちは捕まることを願っている 監獄行きとなることを・・あたしたちのうち何人かは死ぬだろう でも自由のためには犠牲が必要だ・・」と雄々しい覚悟を歌いあげたマーガレット・ウォーカー、過酷な前半生にも負けず作家となり大統領の前で詩を読んだマヤ・アンジェロウ、ピュリッツアー賞を獲得したアリス・ウォーカーなど、錚々たる戦士の隊列である。彼女たちの爪の垢を煎じて飲むべきだと自省する。2020/09/10
miyuki
1
平明な言葉遣いの詩人から始まっているので、入門としてかなりよいと思われる。圧倒されるのは、その黒人女性の主体性の強さである。彼女たちは、みづからがみづから黒人として生きることになんらの疑問をもたず、懸命に生きているようである。その主体性の力強さには、すべての蒼白顔色な無気力の現代人は見習うことでより豊かな国際色ゆたかな生活ができると思う。とはいっても、黒人やアメリカの文化や時代背景を理解していなければ読み取りにくいものも多い。しかも述語の係り方が不明瞭な訳であるのでとても読みにくかった。2016/06/19
ツキミドリ
0
リズムが良く、力強い言葉たちに惹かれた。2011/09/17