コーヒー危機―作られる貧困

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コーヒー危機―作られる貧困

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  • サイズ A5判/ページ数 103p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784811902388
  • NDC分類 619.89
  • Cコード C0033

出版社内容情報

"コーヒー危機が深刻になってきている。華やかなコーヒー業界の裏側で何がおきているのか。2,500万人にのぼる世界のコーヒー生産者が貧困で苦しんでいる現状をあきらかにする。"

第1章 コーヒー危機
 危機、いったいどういう危機なのか?
 コーヒーブームが崩れるとき
 コーヒー産地の惨状
  飢える家族
  学校に通えない子どもたち
  医療サービスの悪化
  苦しむ季節労働者
  高まる麻薬作物栽培の誘惑
  国家の財政危機

第2章 危機の原因
 市場構造の変化:市場の管理が失われ、需給バランスが崩れている
  市場管理の崩壊
  巨大産地の参入:ブラジルとベトナム
  停滞する需要
 市場の支配力の格差:ひどく貧しい生産者と大きな利益をあげる焙煎業者
  利益はいったいどこに?…コーヒー豆が店に並ぶまで
  焙煎企業の力…危機のさなかに巨額の利益
  新しい栽培技術と加工方法:低品質の豆が市場に流入するのを可能にする
  新焙煎技術:最後の豆まで搾り出す
  多すぎるロブスタ種と少なすぎるアラビカ種
  集約的な栽培技術によって品質と地力が低下
 他に術なし:一次産品の暴落と農村開発の失敗
  コーヒーに代わる換金作物がない
  暴落する一次産品への依存
  あまりにも低い価値
  農村開発の失敗
  不十分な規制
  クスファムが行なっているコーヒー生産者との事業
オックスファムの事務所
あとがき

目次

第1章 コーヒー危機(危機、いったいどういう危機なのか?;コーヒーブームが崩れるとき ほか)
第2章 危機の原因(市場構造の変化:市場の管理が失われ、需給バランスが崩れている;市場の支配力の格差:ひどく貧しい生産者と大きな利益をあげる焙煎業者 ほか)
第3章 ニッチ・マーケット打開策になるか?いやいや、みんなにとってというわけでは(フェアトレード:希望の光;高価格のスペシャルティ・ブランド ほか)
第4章 危機からの脱出―行動戦略(需要と供給のバランスを取り戻す;品質を回復させ、生産性を引き上げる ほか)
コーヒー救済作戦―行動提案(コーヒー企業;政府や機関)

著者等紹介

村田武[ムラタタケシ]
1942年福岡県生まれ。現在は九州大学大学院農学研究院教授。経済学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

18
コーヒー生産者の貧困問題とフェアトレード運動の啓蒙を目的とした本です。直訳っぽい文章なので少し読みにくいですが、終わりの方に「要約」があるのが親切です。出版は2003年(原書は2002年)なので、書かれた頃と現在とでは状況が変わっているかもしれませんが、「富める国と企業」が「貧困国と生産者」を搾取する仕組みや、貧困者が自らの努力では貧困から抜け出せない理由が分かりやすく説明されています。飲食物が消費者の手に渡るまでの過程(生産・流通・加工・販売)に消費者自身が関心を持つことの必要性を強く感じました。2016/01/29

ののまる

13
コーヒーベルトでしか生産できないコーヒー豆だが、その利益は生産者には数%支払われるのみで貧困は深刻化するばかり、つまりは欧米の焙煎業者と小売業者のボロ儲け。本書はフェアトレードが提唱され始めた頃の発行だけど、今は…?2015/12/03

テツ

4
コーヒーに限らず先進国でやたらと安価で販売されている製品には、その背後に搾取されている途上国、そこに暮らす搾取されている人々が必ず存在する。中国のリーバイスのジーンズ工場での女工さんの賃金は時給7円だそうだ。重要なのはそういう酷い仕組みを識ること。おかしなシステムを破壊して作り直すには時間がかかる。まずは少しずつでもいいから興味を持ち識ること。コーヒー栽培の奴隷として働くこどもなんて存在しちゃいけない。2013/10/23

ちかっぱ

2
客観的で、データに基づいて書かれていて、勉強になる1冊でした。2018/03/04

yukinoko

1
生産者、国、焙煎企業、消費者あらゆる視点を変えていく必要があるが、スピードが重要であると感じた。ブレンドコーヒーが企業のリスクヘッジでもあることに驚愕2012/10/07

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