出版社内容情報
"コーヒー危機が深刻になってきている。華やかなコーヒー業界の裏側で何がおきているのか。2,500万人にのぼる世界のコーヒー生産者が貧困で苦しんでいる現状をあきらかにする。"
第1章 コーヒー危機
危機、いったいどういう危機なのか?
コーヒーブームが崩れるとき
コーヒー産地の惨状
飢える家族
学校に通えない子どもたち
医療サービスの悪化
苦しむ季節労働者
高まる麻薬作物栽培の誘惑
国家の財政危機
第2章 危機の原因
市場構造の変化:市場の管理が失われ、需給バランスが崩れている
市場管理の崩壊
巨大産地の参入:ブラジルとベトナム
停滞する需要
市場の支配力の格差:ひどく貧しい生産者と大きな利益をあげる焙煎業者
利益はいったいどこに?…コーヒー豆が店に並ぶまで
焙煎企業の力…危機のさなかに巨額の利益
新しい栽培技術と加工方法:低品質の豆が市場に流入するのを可能にする
新焙煎技術:最後の豆まで搾り出す
多すぎるロブスタ種と少なすぎるアラビカ種
集約的な栽培技術によって品質と地力が低下
他に術なし:一次産品の暴落と農村開発の失敗
コーヒーに代わる換金作物がない
暴落する一次産品への依存
あまりにも低い価値
農村開発の失敗
不十分な規制
クスファムが行なっているコーヒー生産者との事業
オックスファムの事務所
あとがき
目次
第1章 コーヒー危機(危機、いったいどういう危機なのか?;コーヒーブームが崩れるとき ほか)
第2章 危機の原因(市場構造の変化:市場の管理が失われ、需給バランスが崩れている;市場の支配力の格差:ひどく貧しい生産者と大きな利益をあげる焙煎業者 ほか)
第3章 ニッチ・マーケット打開策になるか?いやいや、みんなにとってというわけでは(フェアトレード:希望の光;高価格のスペシャルティ・ブランド ほか)
第4章 危機からの脱出―行動戦略(需要と供給のバランスを取り戻す;品質を回復させ、生産性を引き上げる ほか)
コーヒー救済作戦―行動提案(コーヒー企業;政府や機関)
著者等紹介
村田武[ムラタタケシ]
1942年福岡県生まれ。現在は九州大学大学院農学研究院教授。経済学博士
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