内容説明
決定版オルガンのすべて。人類の歴史とともに歩んだ2,000年余の歴史とさまざまな文化のもとで花開いた多彩な音楽を描く。第一線のオルガニスト、ビルダー、研究者18名が執筆。
目次
第1章 オルガンとは(オルガンのしくみ;鍵盤からパイプまで ほか)
第2章 オルガンの構造と作りかた(オルガンができるまで;パイプ ほか)
第3章 オルガン演奏の基礎(音楽を読む;鍵のタッチとリリース ほか)
第4章 オルガンとその音楽の歴史(起源から西ヨーロッパ中世盛期まで;中世後期とルネサンス ほか)
第5章 日本のオルガン史(キリシタン時代(1549~1614年)
明治時代~第二次世界大戦(1868~1945年) ほか)
著者等紹介
松居直美[マツイナオミ]
(一社)日本オルガニスト協会会長。聖徳大学教授。ミューザ川崎シンフォニーホール・アドバイザー
廣野嗣雄[ヒロノツグオ]
(一社)日本オルガニスト協会副会長・理事
馬淵久夫[マブチヒサオ]
(一社)日本オルガニスト協会監事。(独)国立文化財機構・東京文化財研究所名誉研究員。学校法人作陽学園名誉理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
の
1
2000年余のオルガンの歴史を多彩な音楽と共に振り返った本。一般的なリードオルガンではなく、教会やコンサートホールに設置するパイプオルガンの話で、複雑な内部システムや音の宗教的な意味合い、作成者ごとのパイプオルガンの特徴まで、事細かに記述されている。専門の職人がパイプを取り外し、メンテナンスや整音を施すパイプオルガンは、近代の電子制御のオルガンには利便性の面では劣るが、現代の多くの演奏者やビルダーはパイプオルガンを好む。ホールの響きを活かしつつ、空間そのものを鳴らす鍵盤楽器は、他に類を見ないからだろう。2019/09/20
moe
0
クラシック音楽におけるオルガンの考え方や、そもそものオルガンの仕組みや構造、そして作品の読み方について、体系的に知ることができる。思えば自分はあまりオルガンのことを知らないな、と思い買った1冊だったが、十分学ぶことができた。2021/11/01