内容説明
のろのろ走る汽車と駅馬車に乗り、水道も水洗便所もない宿に泊る旅を通じて、ジェイムズはフランスの田舎町の持つ魅力を発見する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
4
1882年の9月から3ヶ月程かけて回ったフランスの地方都市での旅行記。日本だと明治の頃だ。軽く百年以上も前なのに、その描写は現代の写真で見るフランスの様子と変わらないように思える。シュノンソー城、ブロワ城、アンボワーズ城、ブールジュの大聖堂など、印象的なここかしこでたぐり寄せられる文学の断片や、土地にまつわる歴史エピソードへの思索が多く、心ゆくまで味わっている様子は伝わってくるのだけど、人との交流となると、目立った話も少なく、観察という感じでしか出てこないのでちょっと面白みには欠ける。2011/08/25
渓流
0
北東フランスの町が少ないのが難点。2017/11/09