自然と遊戯 - 偶然を支配する自然法則

自然と遊戯 - 偶然を支配する自然法則

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  • サイズ B6判/ページ数 367,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784807901791
  • NDC分類 464.9

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シタン

15
今年ベスト級の本(マニアック部門)。1975年の本。科学はもともと分離していないものであり、根は一つであるということを改めて知らしめてくれる。自然は遊戯(ゲーム)であり、その基本は偶然と法則である。この考え方をベースに、宇宙を、進化を、生命を、社会を、言語を、情報を、果ては芸術まで理論的に説明する。著者の博識さと文献の多様性に圧倒される。自然科学者はやはり頼もしい。深遠な哲学的問い、人文学的問いに答えるのは自然科学者だと思う。惜しむらくは日本語が読みにくいが、専門的な本だし古いのでしょうがないかな。2018/12/23

roughfractus02

3
突然変異と自然淘汰は偶然と法則のゲームと捉える本書はJ・モノーの「実存的」な偶然の重視に必然へのアニミズム的傾向を批判し、偶然と法則の相補性を重視する。この相補性は統計的、帰納的に測られ制御される一方、エントロピーの法則によってランダム性に向かう。ここから偶然と法則の相補的ゲームは時間と空間、社会、記号と言語、理念へと論は展開するが、制御の問題は「自己複製する自動機械」なる概念を提示し、非人間的知性の可能性にも及ぶ。ポパーの三世界論についてもエックルズの神経生理学を通してAI的に解釈される(1975刊)。2017/03/12

しもやま

1
遊戯の偶然性を生命や社会、言語情報や芸術の生成のアナロジーとして使うのは面白い。この人の理論であるハイパーサイクルとの関連性が理解力不足で正確に読み解けなかった2017/05/21

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