生物界をつくった微生物

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生物界をつくった微生物

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806715030
  • NDC分類 465
  • Cコード C0045

出版社内容情報

DNAの大部分はウィルス由来。植物の葉緑体はバクテリア。生きものは、微生物でできている!

DNAの大部分はウィルス由来。
植物の葉緑体はバクテリア。
生きものは、微生物でできている!

 何世紀もの間、我々人類は自分が目にした動物や植物をもとにして、生物の世界を描いてきた。顕微鏡が微生物の隠れた世界を垣間見せてくれたが、微生物世界の真の大きさとその重要性に光が当てられたのは、ここ10年ばかりのことである。
 人体、樹木、海水や海底の泥、土壌や湖沼や河川、大気などのすべてが、微生物に満ちあふれている。しかも、その活動は地球の歴史とともに、生物圏を形作り、維持するのに必要不可欠なものなのだ。微生物は、我々自身にとっても必須の存在であり、食べ物を消化するという点で膨大な数の微生物に頼っているのだ。
 著者のニコラス・マネーは、地球上の生物に対する考え方を、ひっくり返さなければならないと説く。葉緑体からミトコンドリアまで、生物界は微生物の集合体であり、動物や植物は、微生物が支配する生物界のほんの一部にすぎないのだ。
 著者は単細胞の原核生物や藻類、菌類、バクテリア、古細菌、ウイルスなど、その際立った働きを紹介しながら、我々を驚くべき生物の世界へ導いてくれる。また、繊細で美しい植物プランクトンから、空気中の菌の胞子や土の中にいる空中窒素固定細菌、海底の黒い噴出孔にくらす極限環境微生物の古細菌に至るまで、地球上のあらゆる場所に微生物が満ちあふれていることも教えてくれる。
肉眼では見えない小さな生物の大きな世界へ想像の翼をひろげよう。

序章

第1章 エデン
池の中の生き物
生物多様性を知る方法
系統樹から生命の輪へ
アメーボゾア
ハクロビア
ストラメノパイル
アルベオラータ
リザリア
アーケプラスチダ
エクスカバータ
オピストコンタ

第2章 レンズ
顕微鏡の始まり
異端者ガリレオ・ガリレイ
嫌われたロバート・フック
初めて微生物を見たレーウェンフク
菌学の創始者ミケーリ
ヒドラとトレンブレー
生命の本質
進歩する顕微鏡と微生物
見直される生物界

第3章 大いなるもの、リヴァイアサン
大きな目玉
サンゴ礁と渦鞭毛藻類
海のシアノバクテリアと地球環境
海の珪藻
ホワイトクリフと円石藻
海にいる無数の微生物
海の微生物の生態
やたら多いウイルス
系統樹を揺さぶるウイルス

第4章 土と水
チャールス・ダーウィンとミミズ
アーケプラスチダ、植物の祖先
画一的な陸上植物
見直される土壌微生物
土壌微生物と養分循環
共生体としての地衣類
植物を支える菌根菌
未知の生物を探す
ウイルスハンター
陸と水に住む微生物

第5章 大気
リンドバーグと空中浮遊微生物
砂嵐に運ばれて
軍医の誤診
天候を変える微生物
海を渡るサビ病菌
胞子を撃ち出す菌
家の中から成層圏まで

第6章 裸のサル
母から子へ乗り移る微生物
大便と腸管の微生物叢の働き
創薬と微生物
抗生物質、微生物、アトピー、喘息
肥満と微生物
腸管の真核生物
腸管に住むウイルス
ヒトとゴリラの違い
体を包む微生物群

第7章 ウルカヌス神の鍛冶場とダンテの神曲、地獄篇
焼かれても生きる菌、アグニ
低温好き
深海に暮らす微生物
アスファルト好きの微生物
強酸と強アルカリが好き
黒いカビと放射線
紫外線と乾燥に強い
家の中の極限環境
研究開発での利用
極限環境生物としての真核生物
巨大な単細胞生物
極限環境で育つ地衣類

第8章 新エルサレム
忘れられていた微生物
微生物抜きの生態学
種多様性の保全と自然保護のあり方
細菌を取り巻く環境
生物学教育のあり方
エデンの園とは

謝辞

訳者あとがき
索引

【著者紹介】
ニコラス・P・マネー(Nicholas P. Money)イギリス生まれ、エクセター大学で菌類学を学ぶ。アメリカ合衆国オハイオ州オックスフォードにあるマイアミ大学で、植物学の学部長を務める。70報を超える菌類学に関する研究論文を書き、『ふしぎな生きものカビ・キノコ』(築地書館、2007年)『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコ』(築地書館、2008年)などの菌学の教養書を執筆。彼の研究は『ネイチャー』誌上で「素晴らしい科学的・文化的な探求」と称賛された。

目次

第1章 エデン
第2章 レンズ
第3章 大いなるもの、リヴァイアサン
第4章 土と水
第5章 大気
第6章 裸のサル
第7章 ウルカヌス神の鍛冶場とダンテの神曲、地獄篇
第8章 新エルサレム

著者等紹介

マネー,ニコラス・P.[マネー,ニコラスP.] [Money,Nicholas P.]
イギリス生まれ、エクセター大学で菌類学を学ぶ。アメリカ合衆国オハイオ州オックスフォードにあるマイアミ大学で、植物学とウエスタン・プログラムの学部長を務める。70報を超える菌類学に関する研究論文を書き、先に4冊の菌類に関する単行本を出し、『ネイチャー』誌上で「素晴らしい科学的・文化的な探究である」と称賛された

小川真[オガワマコト]
1937年京都府生まれ。京都大学農学部卒業。同博士課程修了。農学博士。森林総合研究所土壌微生物研究室室長、環境総合テクノス生物環境研究所所長を経て、大阪工業大学工学部環境工学科客員教授。日本林学賞、ユフロ(国際林業研究機関連合)学術賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞(愛知万博)、日本菌学会教育文化賞など、数々の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mae.dat

193
多細胞生物より単細胞生物の方が、多様性でも総量でも圧倒。生活様式も多様であるし、動物も植物も、微生物の助け無しに生存する事とは不可能なの。だからこそ、もっと微生物に目を向けろとの主張。勿論分からなくも無い。ですが、少ししつこい。かなぁ。生態系の研究に微生物を無視する事は、現代に於いては愚行。それはそう思いますけど、大型種の研究が不要である訳はありませんし。微生物がら直接栄養素を摂取している訳でも無いですし。庭いじり擬は、菌類との戯と思っております( ¨̮ )。見えへんけど。菌類は敵じゃ無い‼︎大抵の場合。2022/01/09

やいっち

48
そろそろ再読したい。「何世紀もの間、我々人類は自分が目にした動物や植物をもとにして、生物の世界を描いてきた。顕微鏡が微生物の隠れた世界を垣間見せてくれたが、微生物世界の真の大きさとその重要性に光が当てられたのは、ここ10年ばかりのことである」。暗黒物質の謎が解明を迫る宇宙像も、MRIなどの脳科学・技術が切り開く脳像も、微生物相への気づきがもたらす生物の世界像も、この十年で大変貌を遂げつつある!2016/01/05

ゲオルギオ・ハーン

24
ライトな邦題に対して微生物学についてある程度の知識がないとなかなかついていけないヘビー級学術エッセイとなっている。それもそのはずで原題に忠実にすると『どこにでもいるアメーバ』となり、その方が本書の内容と一致する。世界のあらゆる環境に移動しながらそこでどんな微生物がいるのか、彼らの強さというか恐ろしさのようなものすら感じて、もっと詳しく知りたくなった(読者がある程度知っている前提の書き方なので説明不足感があるのが残念)。用語の説明をページの端に書くだけでけっこう化けそうな一冊だと思いました。2022/05/11

トムトム

11
なんだか難しかったです。2022/10/02

よしひろ

7
微生物を語る本らしく、精緻に迫る。どんな生き物の根源も微生物にあることを実感した。2016/04/18

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