出版社内容情報
たとえば「認知症のお年寄りがトイレの水で顔を洗っている」とき、どうしたらいいのか? 「口からわざと食べ物を吐き出す」ときは? 本書は、このような「どうしよう」「困った」という47の場面を取り上げて、適切にかかわる方法を5ステップで示した認知症ケアの超入門書。
内容説明
うわあ、認知症のお年寄りってこんなにいろんなことをするのか!?何が起きても慌てない、驚かない、家族と介護職員のための最強マニュアル。認知症のある人の“思わぬ行動”47事例を〓口流5ステップで解決!
目次
知識編第1章 認知症ケアの基本姿勢(問題行動をしているのは誰?;精神活動は障害されない;よい介護・悪い介護の差 ほか)
知識編第2章 声のかけ方・接し方〓口流5ステップ(〓口流5ステップを始める前に;〓口流5ステップで人間関係をつくる;〓口流5ステップのポイント ほか)
実践編第3章 〓口流5ステップ47事例(事例1 食べ物で遊んでなかなか食べてくれない;事例2 口の中にある物をわざとぷーっと吐き出す;事例3 食べ物を口から取り出す ほか)
著者等紹介
〓口光子[タカグチミツコ]
元気がでる介護研究所代表。介護アドバイザー。理学療法士・介護支援専門員・介護福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mieken
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接し方の5ステップ 1.(傾聴)まずは話を聞く、2.(受容=共感)私の心を整える、3.(繰り返すほめる)私を受け入れてもらう、4.(質問)心配を伝える、5.(ケアへの声かけ)お願いをする このパターンを事例で紹介している。具体的でやってみようと思える。2023/11/16
ゆかり
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施設勤務をしていると、コミュニケーションが難しい、業務を遂行しにくい場面に何度も出会う。それぞれが、自分の聖なる物語の中で生きているため、介護側の論理は通用しない。それに関しては一緒にその物語に入ることで対応はできている。これが共感になっているのだと思う。一番苦戦しているのはコール頻回ケース。事例では、すぐにかけつけることを繰り返し「いつでもあなたのそばにいる」を伝えるとあるが、正直厳しい。他の利用者さん対応に追われ、すぐに行けない。そして待てない方は、訪室するまで鳴らし続ける。頑張りどころか(笑)2023/10/28
みろ
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介護で起こりうるかもしれないことと、その対処法が具体的にわかりやすく書かれている。 介護される人も、介護する人も、対等であるのが望ましい。介護される人の気持ちを大切にする(強制は虐待になる)。しかし、介護する人も我慢しない(ハラスメントは放置しない)。 ”動揺している自分自身の心の整え方”(88p)は、介護以外の仕事や育児でも、予想外のハプニングが起きた時に、パニックにならず対処するための思考方法として、役に立ちそう。2023/08/14
hallelujah
0
数年ぶりに福祉業界へ再就職したので、初心に帰ろうと思って読了。自分も純粋さを少し失っていることを認識。認知症の方のいわゆる困った行動(周辺症状)は介護者のケアの仕方による…という文面には多少不快感を抱いたりして/現場より家族と接する事が多いので、事例13が勉強になりました(認知症の父親を怒鳴ってしまう家族への声かけ)。事例35の無用なナースコール、そばにいて欲しいというアプローチとかは心理的には分かっても実際仕事中…例えば1.2フロアを1人で対応してる夜勤とかに実践する難しさはあるなと感じた2023/07/28