感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
9
プロテスタント視点の紹介あり「カトリック教会では、ローマ教皇を立てますが、プロテスタント教会では、聖書的な根拠がないとしてそれを認めません。また、ローマ・カトリック教会では、聖書の他に聖伝と称する伝承を権威あるものと主張しますが…プロテスタント教会ではそれを認めません。そればかりではありません。ローマ・カトリック教会では、聖書にさえ、外典というものを付け加えて、彼ら独特の教えを裏づけようとしています。しかし、そのような外典をも含めた聖書は、中世において…かってにつくり出したもので、何ら根拠のないものです」2020/05/04
ぴかぽん
2
二者について簡潔明快に相違点を説明している。プロテスタントが教会制を人間の創造物とみなすのに対し、カトリックはキリストが与えた制度と考え、制度の本質性を強調する。プロテスタントは神と個人の関係のみを問題とする絶対個人主義で、悩み事なども自力で対処する必要があるが、カトリックでは教会という連帯意識が強く普遍主義的で、罪や悩みを神父に告解すれば許されるという秘跡が信者の心を和らげている。個人的には神の愛・秘跡を重視するカトリックに惹かれるが、教皇制や教理主義の厳格さに違和感を覚える。正教との比較も読みたい。2018/12/13
あり
1
デリケートな問題ながらとても低姿勢な文章で読みやすかった。2013/03/08
snoringdog
1
わかりやすかった。カトリックの司祭さんが書かれているので、カトリック肯定的ではありますが…。 2013/03/02
satomi
0
著者が亡父の恩師の1人だったことを思い出して手にとった。父の生前に読んでいれば、著者について話を聞いたりすることも出来ただろうと、少し感傷的にもなった。内容は大変興味深い。クリスチャンでもし信仰心があって、それに迷うことがあるならばお勧めかも。