出版社内容情報
ル・コルビュジエやミースと並ぶ世界三大建築家ライトが、波瀾万丈の自らの半生を赤裸々に語った文字通りの芸術的自伝。彼の設計理念である有機的建築への情熱的言及を含め、彼の建築創造の原点を知る基本文献。 前編「ある芸術の形成」に引続き、ライトの建築が世界的にも認知され、建築的完成へ向けて、佳境に入る後編。
内容説明
前半「ある芸術の形成」に続く『自伝』の後半。ライトは新しく得た伴侶の「励まし」を力に、祖父の開拓した田園に生活を立て直し、20年代末の大不況に見舞われるが、景気の回復により仕事に恵まれ、創意溢れる建物を次々と創り出すとともに、生活と仕事を組み入れた建築教育を推し進める。
目次
第4章 自由(讃美歌;自由;一度に三案の進歩博)
第5章 形(仕事の歌;自然なものとしての形の性質;後始末 ほか)
第6章 ブロードエーカー・シティー(前置き;民主的な形;新しい思慮深さ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おめるた
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建築家、フランク・ロイド・ライトは自然と自由を重んじたってことはなんとなくわかった。随所に考えさせられるライトの哲学が散りばめられていて面白い。「生命と仕事の性質は、最も偉大な芸術による以外には保存されることを許されないのではないか」2011/02/05
まおしお
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「自伝ーある芸術の形成」後編。 こちらを先に借りてしまい、アレ?と思いながら読む。 ライトは日本では旧帝国ホテルや自由学園の設計者として知っていたけれど、アメリカで行ったグッケンハイム美術館もそうだと知って俄然興味が湧き都立図書館から借りて読む。 自然と調和した建築に特徴があるライト建築。日本の神道=自然崇拝と通じるものがあり彼を日本好きにしたと知り納得。落水荘やタリアセンにいつか行ってみたい。でもまずは神戸のヨドコウ迎賓館に行ってみよう!2021/03/02