内容説明
本書の目的は、中国という新興市場において日本企業が直面している戦略課題をグローバル・マーケティングという視角でとらえ、中国における日米欧企業の戦略展開とマーケティング活動を詳細に分析することによって、グローバル・ネットワーク化した企業の市場戦略の特徴を明らかにすることである。本書においては、新興市場とは世界に開放されつつ、高い経済成長に伴って潜在需要が顕在化し、あるいは急速に拡大している国や地域を指している。中国市場はまさしくこのような新興市場の典型である。
目次
序章 目的、対象と方法
第1章 グローバル・マーケティングの理論視角
第2章 グローバル・マーケティングの理論と課題
第3章 新興市場とグローバル競争
第4章 参入動機の変化と参入形態の選択
第5章 現地市場での資源展開プロセス
第6章 グローバル・ネットワークの発展プロセス
第7章 中国現地法人の経営業績
終章 グローバル・ネットワークとマーケティング・イノベーション
著者等紹介
黄〓[コウリン]
1979年中国・北京大学入学。1985年神戸大学経営学部卒業。1990年同大学院経営学研究科博士後期課程修了、商学博士取得。1990年同大学経済経営研究所助手、1992年小樽商科大学助教授、1995年神戸大学助教授を経て、2003年同大学院経営学研究科教授
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