内容説明
日本の神仏の歴史は都“関西”から始まった―関西人の目で見る“神々の天下統一”。西日本に降臨した神や仏は、どのように日本全体へと広がり浸透していったのか。再び出発する旅は東へ。神仏による東征の跡をたどり、日本の精神文化の統一の歴史を探る。
目次
関東へ、はじめの一歩いざ鎌倉へ―きよらかな風吹く地へとふたたび
お江戸に移った神・ほとけ―日枝神社~増上寺
お江戸の神様、東京の寺―神田明神と明治神宮、そして浅草寺へ
天下無双の火の聖地―富士山本宮浅間大社~身延山久遠寺へ
辺境を守る東国三社と鎮めの寺―香取神宮~鹿島神宮~息栖神社、成田山新勝寺へ
東日本大震災被災地の神と仏―浄土ヶ浜の子安地蔵と早池峰神楽
みちのくを拓き聖地を作ったつわ者たち―瑞巌寺から鹽竈神社、そして平泉へ
聖俗を分ける出羽三山で心をみがく―月山から羽黒山、湯殿山へ
日本海側の聖なる地―永平寺から越前を抜けて越中、越後へ
記憶の道標・式年を数えながら―四百年大祭を迎える日光へ
東国へ、はじめの一歩の物語―熱田の森から尾張名古屋へ
森の民族のルーツに出会える“お諏訪さま”―神長官史料館から諏訪大社へ
本州さいはての聖地を行く―津軽から下北、恐山へ
みな人が一度は参る善光寺―信濃へ、西国霊場の番外地
北の新天地に宿る神と仏―アイヌの神々、鎮護の杜とガンガン寺
著者等紹介
玉岡かおる[タマオカカオル]
1956年、兵庫県三木市生まれ。神戸女学院大学卒業。89年、神戸文学賞受賞作の『夢食い魚のブルー・グッドバイ』(新潮社)でデビュー。2008年『お家さん』(同)で第25回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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