出版社内容情報
悪魔か? 天使か? それとも単なる変人か?王国の麒麟児といわれる辺境の領主・ルドルフ。神をも恐れぬその所業に領民が流すのは悔し涙か? それとも歓喜の涙か?同じ話を裏と表からのぞいてみたらやってることは同じでも感じるものは正反対。奇想天外、絢爛豪華、誰も読んだことのないめくるめくミラクルストーリー!
内容説明
王国の麒麟児といわれる辺境の領主・ルドルフ。神をも恐れぬその所業に領民が流すのは悔し涙か?それとも歓喜の涙か?同じ話を裏と表からのぞいてみたらやってることは同じでも感じるものは正反対。奇想天外、絢爛豪華、誰も読んだことのないめくるめくミラクルストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがやん
18
悪徳領主が悪魔に怨嗟を捧げる為に、悪を重ねていくのだが、全ての行動が良い方へと繋がっていって、悪魔が女神になっちゃいそう(笑)領主と他者の視点の違いが面白いコメディ。笑えるというか、何故かほっこりしちゃうんだが…二つの視点のギャップの見せ方が上手いので飽きずに楽しめた。2018/01/23
へへろ~本舗
5
ルドルフの悪辣な行為が何故か善行となっていく、その裏と表のひねり具合は興味深かった。サクッと読了。2018/02/08
やたがらす
2
本人は悪辣な行為のつもり、だけど当事者にとっては善行。そんな短いエピソードを積み重ねて一冊にした小説。 最初のエピソードは面白かったけど、正直、その後は似たような話の焼き直しで飽きてしまった。2018/01/21
けび
2
悪人の領主様が怨嗟や憎悪を悪魔にささげようとあれこれするけども、すべてが裏目に出て標的に感謝されるというコメディー。基本ルドルフ視点と標的視点を交互に記述してギャップを楽しむ構成だが、記述の仕方を工夫して同じ文章を読むことにならないように気を付けているのでくどい印象は受けない。また、別章では普通のメイドと駄メイドといった変わった視点や一人の視点で完結している話といった変わり種もあり飽きが来ない。今後が楽しみなギャグ小説です。2018/01/21
エラリー
1
悪意を撒き散らしているつもりの主人公の行動が、知らないうちに周囲を幸福にしているというコメディ。大部分は楽しめたが、終盤は余談エピソードで、本来の楽しみどころである「主人公の内心と現実とのギャップ」が薄く(あるいは無く)、尻すぼみに感じた。2022/03/24