内容説明
戦争に負けた後、日本人はどのように生きたのか？７０年前のリアル。
目次
１章 戦争の後始末（その日、人々は玉音放送をどう聞いた？；玉音放送のあとに行われた特攻 ほか）
２章 生きるための戦い（駅・公園・洞窟・船上で暮らす人々；大繁盛したヤミ市 ほか）
３章 勝者と敗者（マッカーサーと昭和天皇の秘密会見；恐怖とともに進駐軍を迎えた日本人 ほか）
４章 混乱と事件（ハイパーインフレで物価が１００倍になる；預金封鎖と新円切替による大パニック ほか）
５章 立ち上がる人々（全国で開催された青空集団お見合い；青空の下で学ぶ子供たち ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
118
大東亜戦争の敗戦後の日本。米軍の占領下のなか、教科書には載っていない出来事が記される。その日を食べて行くのに精一杯の生活。今でも影響があるのが米軍の情報操作による国民の洗脳。無差別空襲や原爆投下といった米軍の明確な戦争犯罪の正当化。昭和天皇の戦犯訴追を脅されて押し付けられた日本国憲法。自民党の党是は自主憲法制定であったはず。危なかったのは日本の分割占領。現実には千島列島、南樺太は分断されている。日本領であった台湾、朝鮮半島も議論が残る。教科書の歴史が全てではない。過去を知り自身で判断する知見が必要と思う。2018/08/08
雲をみるひと
30
終戦直後の日本のトピックを集めた企画本。いわゆる面白エピソード満載というわけではないが、昭和天皇とマッカーサーと言った著名なものばかりでなく有名だが背景をあまり知られていないエピソードや意外と知られていないエピソードも含まれており、網羅性は高いと思う。この時代をリアルタイムで知る人が少なくなっているので、この手のオーソドックスな内容は好ましい。参考になった。2022/11/16
かおりんご
24
雑誌。コンビニで買えるお手軽なものなのに、知らなかった戦後が分かりやすく簡潔に書かれていて勉強になりました。戦後の特需あたりから高度経済成長は学習したけれど、戦後すぐのことはなかなか目にしないので、面白かったです。2018/06/09
ぼぶたろう
10
コンビニや駅で売ってる、信憑性に一抹の不安のあるこの手の本…結構好きです（笑）内容も面白かった〜！写真も臨場感があり、かなり楽しめました。美声でアメリカ兵達を魅了した東京ローズの存在など、知らなかったことがたくさん！今後終戦間際の作品を読む際に役立ちそうです。2017/06/14
えぬ氏もわるよのぉ
8
終戦直後からの数年間の日本の世相をまとめたもので面白かった。ただ、ひとつだけいただけないのは、終戦の日に宇垣纒中将が特攻に使った飛行機「彗星」を”戦闘機”と書いていること。「彗星」は”艦爆（艦上爆撃機）”であって”戦闘機”とは言わない。機種を特定しない書き方をしたいなら、せめて”軍用機”と書いてほしかった。こういう用語の乱れは最近多いので気になる。2021/08/03
